サイトの信頼性を高める小さなテクニック
山本琢磨です。(A/Bクイズの答えは記事の最後で紹介します。)
さて、通販サイトで買い物をするときを想像してみてほしい。
・・・そのサイトが安全かどうか心配になるよね?
通販サイトに限らず、決済が絡むサイトや、個人情報の送信が行われるサイトでは、誰もが慎重になると思う。
2016年のBaymard Instituteのリサーチ結果では、『ショッピングカートを放棄した理由』について、1044件の回答のうち18%もの人が「クレジットカード情報を入力するときにサイトが信用できなかった」と答えている。
もっともな話だ。
だから僕らサイト運営者は「このサイトは安全ですよ」ってことを、デザインや言葉で伝える必要がある。
そこで、マイクロコピーを使う手もあるけど、視覚的に信頼できるか?ってところを考えてみてほしい。
例えばほら、こんなやつ。サイトシール(トラストロゴ)、見たことがあるでしょ。
ひと口にサイトシールといってもタイプは様々だ。プライバシーシール、ウィルス対策、ブランドアソシエーションバッジ、またはSSL証明など、まあいろいろある。とにかく共通しているのは、ウェブページの信頼性・安全性を伝えるためのロゴってこと。サイトの信頼性を高めるにはロゴを貼って「視覚的強化」をするのが一番早い。例えば、下のAのようなフォームを、ちょっとだけ見かけの工夫をしてBのようにしてみよう
よ〜く見てほしい。個人情報を尋ねる入力フォームには、顧客の気持ちを汲んだマイクロコピーを添える。サイトシールは、決済入力フォームの近くに設置する。南京錠のアイコンを添える。クレジットカードの入力フィールドには、灰色の背景色を使い、より慎重な入力をしてもらえるように視覚的に訴える。
「ココ、すっごい重要だからね!」とデザインでサインを送れば伝わりやすい。他のページとは異なるスタイル、異なるデザインで設計すると「機密性の高い情報を扱っている」ってことを、視覚的に感じてもらうことができるからだ。
どのバッジが信頼感を感じるか?
Baymard Instituteが2016年に行った「オンラインで支払う際に、どのバッジが最高に信頼感を感じますか?」というアンケートが行われている。
ノートンやGoogleのような、よく知られた消費者向けブランドのシールが。顧客の信頼を獲得しているのは非常に興味深い。(ABテストクイズの結果は・・・Aのノートンでした!)
また、Sephora、Etsy、Nikeと行った大手サイトの決済画面で南京錠のアイコンが使われていることも、セキュリティレベルの高さを認識させるのに一役買っていることが伺える。
あなたのサイトの信頼性を高めるために、マイクロコピーに添えて、小さなロゴ、シール、バッジを活用できないだろうか?
使えるクレジットカードの種類を、言葉だけではなく、小さな画像で表示してみてはどうだろう?「相手に考えさせない」ために細部にこだわってみると、そこから大きな結果が生まれることがあるのだ。
参照元:https://baymard.com/blog/perceived-security-of-payment-form
https://baymard.com/blog/site-seal-trust
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