「無料」ボタンを「〇〇」に変えた結果、200%CVRがアップした事例

事例, 考え方

マイクロコピー編集部


マイクロコピー編集部です。売れるための最強の一言である「マイクロコピー」を広めるため、日々マイクロコピーの有用性を発信しています。


CVボタン改善の重要性

「今すぐ、コストをかけずに、サイトのコンバージョン率をアップさせてほしい」と言われたら、あなたならどんなアイデアを出しますか?

コンバージョン率アップの施策は数多くありますが、Webマーケティングに精通している方なら、まず、CVボタンのコピーを見直すことから始めるかもしれませんね。

なぜなら、CVボタンに適切なマイクロコピーをつけることで、ボタンを押すかどうか迷っている、モチベーションの高い人の背中を押すことができるからです。

購買意欲の低い潜在顧客のモチベーションを高めるのは難易度が高く、時間がかかるもの。しかし、購入するモチベーションの高い人をピンポイントで狙うマイクロコピーなら、「今すぐ」「コストをかけずに」「確実に」効果を出すことが可能です。

さて、このCVボタン「登録する」のコンバージョン率を改善するには、どんなマイクロコピーをつけたら良いでしょう?

「今すぐ登録する」とか、「登録はこちら」とか、そしてやはり鉄板といえば「無料で登録する」でしょうか。

一般的に、「無料」は思い腰を上げてもらうための最強のマジックワードだと言われていますよね。

実際に、ボタンに「無料」を入れただけでCVRがアップした事例は数多くあります。

ところが・・・

とあるA/Bテストの事例では、「無料」から別のマイクロコピーに変えた結果、200%もコンバージョン率がアップしたのです。

今回は、珍しく「無料」ボタンが大敗した事例をご紹介しますね。

「無料」よりも200%CVRが高いボタン

中小企業向けのオンラインCRMツール High Rise は、Basecampを作ったことで有名な37Signalsが開発したアプリケーションです。

あるとき、 HighRise はファーストビューのCVボタンについて、A/Bテストを実施しました。

CVボタンのマイクロコピーだけを変えて、登録者数を比較したのです。

A「無料トライアル」
B「プランと価格を見る」

その結果・・・

なんと、A「無料トライアル」よりも、B「プランと価格を見る」の方が200%もコンバージョン率が高い結果となりました。

なぜ「無料トライアル」ボタンの登録者数が少なかったのか?

37SignalsのJasonFriedはこう推察しています。

「人々は『無料トライアル』というリンクをクリックすると、自動的に何かに登録させられて何らかの罠にはめられるのではないかと恐れているようだ。」

その一方で、「プランと価格を見る」というマイクロコピーなら、まだ登録を迷っている人や、プランや価格を他のサービスと比較したい人でも、気軽にクリックできますよね。そこで商品について深く知り、結果的にコンバージョンに繋がるというわけです。

まとめ

このA/Bテストの結果から得られる教訓は、2つあります。

一つ目は、マイクロコピーを考えるときはユーザーの目線に立つこと。

二つ目は、思い込みで決めず、まずはテストすること。

A/Bテストをするまでは、すべて”推測”でしかありません。先入観を捨てて、「どんな訴求がユーザーに最も響くのか?」を実際にテストで確かめることを忘れないようにしたいですね。

参考:https://www.abtestcases.com/testcases/changing-the-button-text-from-free-trial-to-see-plans-and-prices/

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