ECサイトで価格よりも大事なものとは?
ECサイトにまつわる面白いデータを見つけました。
公益財団法人流通経済研究所が主催するネットショッパー研究会によると、2020年の調査では、前年に比べて「安さ」を重視する人が減少し、「注文操作のわかりやすさ」を重視する人が増加したことがわかったのです。
参考:https://eczine.jp/news/detail/9144
つまり、コロナ禍でEC需要が増加した結果、「分かりやすいECサイト」がより評価されるようになったということ。
ユーザーをガイドしたり、次の行動を促したり、入力をサポートできるマイクロコピーは、今後さらに重要視されるでしょう。
「無料」は人を動かすマジックワード
さて、このデータでもう1つ面白いなと感じたのが・・・
「配送料がかからない」が、ずっと変わらずユーザーに重視されていること。
実際、今では多くのサイトで「〇〇円以上で送料無料」といった表示を見かけますよね。
顧客単価がアップして、さらにお客さんも気持ちよく買い物ができるという、ウィンウィンな企画です。
あなたのサイトでも実施していたら、必ず、サイトの目立つところでアピールしてください!
ほぼ確実に、売上がアップします。
実際に、美容器などを販売しているスキンケア用品のサイトでは、「75$以上で送料無料」というマイクロコピーを目立つように追加したところ・・・
結果、90%も注文数が増加しました。
たった一文加えるだけで超簡単なのに、費用対効果は抜群。
逆に、「〇〇円以上で送料無料」をユーザーに気づいてもらえないことで、いかに損しているかを思い知らされますよね。
この「〇〇円以上で送料無料」というマイクロコピーは、サイトの色々なところに入れることができます。
オーストラリアのeコマース企業であるFluidGrowersの例をご紹介しましょう。
彼らは、次の3箇所に「150豪ドル以上で送料無料」というマイクロコピーをつけました。
- サイトのトップバー
- サイドバー
- カートの上
「3箇所も?」と、ちょっと過剰なくらいのA/Bテストですが、結果は・・・
参考:https://www.abtestcases.com/testcases/adding-free-shipping-information-to-the-cart-page/
平均注文額は$ 110から$ 139に26%アップ。
コンバージョン率は39%アップしました。
どんなに素晴らしい企画も、気づいてもらえなければ意味がありません。
多くの場所にマイクロコピーを配置して、ユーザーにアピールするのも一つの方法です。
ぜひ、あなたのサイトでもA/Bテストを試してみてくださいね。