あなたのサイトでは、ボタン周りに「行動のハードルを下げる」マイクロコピーを使えていますか?
目的を持ってサイトを訪れるお客さまが、ボタンをクリックしない理由の1つには「不安」があります。
その不安を取り除き、ボタンを押すための心理的な行動ハードルを下げる作業が必要なのです。
今回は、顧客心理を第一に考えた、「思わずクリックしたくなるマイクロコピーの事例5選」をご紹介いたします。
目次
「行動ハードルを下げる」マイクロコピー事例5選
事例1:「Audible」
マーケティングにおいて「無料」は最強のマジックワードと言われています。
その為、今や多くのサービスが購入ハードルを下げるために、無料のお試し期間を用意していますよね。
今回の事例では、「無料」+αで「特典をご用意しています」というマイクロコピーを付けることで、顧客がより一層ボタンを押したくなる仕掛けが施されています。
また、無料体験の期間を「1ヶ月」ではなく「30日間」という表記にすることで、ユーザーに長期間というポジティブな印象を与えています。
そして、最後に「いつでも退会できます」というマイクロコピーを使って、顧客の不安を上手く取り除いているのです。
この事例だけでも明日から実践出来る、テクニックがたくさん詰まっていますね。
事例2:単品通販のLP
ボタンのマイクロコピーを次の3つのパターンでABテストした結果です。
「購入する」「注文する」「申し込む」
どのコピーが最もCVRが高かったでしょうか?ぜひ予想してみてください。
参照:https://sitest.jp/blog/?p=15657#midasi04
ABテストの結果「申し込む」のボタンで、CVRが146.7%アップで勝利しました。
意外な答えだったでしょうか?
「申し込む」というマイクロコピーを使って、CVRが増加した理由は「購入する」「注文する」に比べて、顧客の心理的ハードルを下げたためだと考えられます。
事例3:ポートフォリオ作成ツール「Carbonmade」
まず、サイトの上部にある星5つによって、星評価+レビューによって信頼を獲得していることが分かります。
ボタン周りでは、マジックワードの「無料トライアル」、さらにボタンにも「無料」のマイクロコピーが使われています。
そして、何よりも顧客を最大に安心させているマイクロコピーが「クレジットカードは必要ありません」という表記です。
WEBサイトの中には、「無料」と記載があるにも関わらず、クレジットカードの登録が必要なサイトが時々ありますよね。
この一文があるだけで、顧客がボタンをクリックする行動ハードルが大きく下がりますよ。
ぜひ、まだ実践していない方は、試してください。
事例4:microcopy.org弊社メルマガ
下記のどちらのマイクロコピーがCVRが高かったでしょうか?
ABテストを行う際は、なぜそのマイクロコピーが勝ったのか、仮説を立てることが大切です。
テストの結果は「集客方法を見る」の勝利でした。
その理由は、弊社のメルマガのターゲットとなる顧客は「見る」「読む」など、短くて使い慣れた言葉の方が、心理的ハードルが下がるから、なのです。
しかしながら、どのサイトでも通用する「無敵のマイクロコピー」は存在しません。
あなたのビジネスのターゲット顧客がよく使う、使い慣れた表現や言葉を使うことが、最善であることを覚えておいてくださいね。
事例5:英語学習LP(スタディサプリEnglish)
参照:https://dlpo.jp/casestudy/aufs.php
この事例では、「月あたり〇〇円」というマイクロコピーが顧客の行動ハードルを下げています。
「1ヶ月あたり」「1日あたり」など、フレーミング効果を使うことで、顧客に金額を安く感じさせることが出来ますよ。
「そんな小さなコピーでCVRが上がるはずない」という固定観念は捨てて、今回ご紹介した事例のテクニックを、ぜひあなたのWEBサイトに応用してみてください。
「お問い合わせフォーム」でも行動ハードルを下げる
CVボタンの周りだけでなく、お問い合わせフォームでも顧客心理を理解して作り込むことで、顧客とのコミュニケーションを加速させましょう。
お問い合わせフォームで、ハードルを下げるポイントは、ズバリ質問の順番です。
お客さまは聞きたいことがあって、お問い合わせページにやってきています。
いきなりハードルの高い個人情報から尋ねるのではなく、彼らが困っていることから先に書いてもらいましょう。
心理的に抵抗のない質問から、段階的に重要な質問へと進めていくと、最後までスムーズに記入してもらえますよ。
参照:https://basecamp.com/support
まとめ
今回は、顧客心理を揺さぶり、行動のハードルを下げるマイクロコピーの事例5選をお伝えいたしました。
顧客のニーズを無視して、コンバージョンを得ることはできないので、ビジネス側の目線だけではなく、まずは顧客の視点に立つことが大切です。
「行動するとこんなに素晴らしいことがある」要素を伝えつつ、お客さまの不安を降り除くマイクロコピーも忘れずに付けてあげましょう。
「もっとマイクロコピーのテクニックを学んで、低コストで効率よく売上アップしたい」という方は、1DAY講座も開催しているので、お気軽にご参加いただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。