競合のマネをやめた結果、クリック率が90%アップ
ビジネスの成長において「競合調査」は欠かせないものですよね。
しかし、競合調査をしていて、このように思ってしまうことはありませんか?
「売れてるサイトのマイクロコピーなら正しいだろう」
「売れてるサイトと同じデザインなら安心」
ビジネスにおいて絶対にやってはいけないのが、売れてる競合を正解だと信じて、自分でテストするのをやめてしまうこと。
かく言う私自身も、「売れてる競合=正解」だとつい思ってしまうことがあるのですが、、、
「A/Bテストをするまでは結果は分からない」が本当の正解なんですよね。
今回は、競合のマネをやめた結果、最終的に90%クリック率がアップした事例をご紹介します。
命運を分ける所有格の使い方
海外のWebサイトのCTAにおいて、所有格の「Your」という言葉は「My」よりも非常に人気があります。
例えば、Appleのアカウント作成ページには「Create Your Apple ID」と書かれています。
Googleもやはり「Create Your Google Account」といった書き方です。
他の大手サイトを調べてみても、「My」 はほとんど見かけません。
「Apple、Googleが使ってるんだから、当然「My」より「Your」の方がコンバージョンが良いに違いない」と思いますよね。
Unbounceのオリ・ガードナーもまた、同じように考えました。
彼が担当するクライアントのCTAのマイクロコピーを、元々使われていた「Create My Account」と、大手企業と同じ「Create Your Account」とを、A/Bテストにかけることにしたのです。
A「Create My Account」
B「Create Your Account」
その結果・・・
驚いたことに、大手企業と同じ「Your」を使ったコピーの方が、25%も効果が悪かったのです。
(↑紫色のグラフが大手企業と同じB「Create Your Account」です)
オリは自分の予想が外れてガッカリしたそうですが、良い機会だということで、いくつか同様のA/Bテストを実施。
その結果、「Your」よりも「My」の方が効果が良いことが分かってきました。
そのことを念頭において、オリがPPCランディングページのCTAの表現を変更したところ、なんとクリック率が90%もアップしたのです。
もし、あのまま「売れているサイトや大手企業が正解だ」と思い込んでいたなら、かなりの金額を損していたはず…。
私たちも「A/Bテストをするまでは結果は分からない」という点を肝に命じておきたいですね。