通販サイト、ランディングページのコンバージョン率を上げる最も簡単な方法の一つが、CTA(Call To Action)つまり注文ボタンの近くに、行動を促す文言「マイクロコピー」を追加することです。
大手通販会社Overtoomの成功事例
今回は、ヨーロッパの大手通販会社Overtoomが実施した、コンバージョン率が24%アップした A/Bテストの事例をご紹介します。
その通販サイトは元々、このように「カゴに入れる」というボタンがついたシンプルなCTAでした。
A: ボタン「カゴに入れる」
CTAを改善するために考えられた別のバリエーションBは、「カゴに入れる」ボタンのすぐ下に3つの要素を追加するものでした。
B: ボタン + ①星の評価、②€200以上で送料無料、③支払い方法
3つの要素を追加するだけ、という数分でできる簡単な作業です。
しかし、OvertoomがBのCTAで約10日間テストを実行した結果・・・
なんとコンバージョン率が24%アップしました。
CVRが上昇した理由とは?
なぜBが勝利したのか?
追加した3つの要素を整理してみましょう。
①星の評価
とあるアンケートでは、「気になる商品を見つけた時、95%の人が商品について検索し、さらにその80%以上が口コミサイトを見ている」という結果が出ています。
引用:https://southpaw.co.jp/marketresearch/1933
確かに、Amazonや楽天など大手通販サイトでは、必ずレビューを載せていますよね。
実際に購入した人による好評価の口コミというのは、購入を迷っている人にとって「良い商品である」という保証になるのです。
②€200以上で送料無料
デロイトの調査によると、オンライン消費者の40%は、「〇円以上で送料無料」の表示がある場合、より多くの商品を購入する傾向があります。
ほぼ確実に顧客単価が上がるため、今では国内外のあらゆる通販サイトが実施しています。
しかし、実際は、惜しいことに・・・お客様に「〇円以上で送料無料」という表示に気づいてもらえていないケースも多いみたいです。
例えば、オーストラリアのeコマース企業であるFluidGrowersの例をご紹介しましょう。
彼らは、次の3箇所に「150豪ドル以上で送料無料」というマイクロコピーをつけました。
- サイトのトップバー
- サイドバー
- カートの上
「3箇所も追加したの?」と、ちょっと過剰なくらいのA/Bテストですが、結果は・・・
参考:https://www.abtestcases.com/testcases/adding-free-shipping-information-to-the-cart-page/
平均注文額は$ 110から$ 139に26%アップ。
コンバージョン率は39%アップしました。
どんなに素晴らしいキャンペーンも、気づいてもらえなければ意味がありません。
たった一言で顧客単価がアップするなら、CTAに追加しない手はないですよね。
③支払い方法
最後に支払いのオプションについて説明することで、購入の最終ステップを促します。
口コミ→「○円以上で送料無料」オファー→支払い、という順番も良かったのでしょう。
購入を上手に後押ししてくれていますね。
このように、CTAのマイクロコピーは時に強力な効果を発揮します。
ちょっと一言をCTAに追加するだけ・・・たった数分の作業で、コンバージョン率が20%、30%と上がってしまうなんて、凄いことですよね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。