GoogleのABテスト結果から学ぶ
Googleでは毎年、I/0という開発者向けのイベントが開催されています。
昨年のイベントでは、GoogleのシニアUXライター、マギー・スタンピルさんが自身の仕事の価値について、熱弁していました。
1つ例を挙げると・・・
これはグーグルが提供する、宿泊予約機能の画面なのですが・・・
マギーさんは、当初「部屋を予約する」だったマイクロコピーを、「空き状況を確認する」に変更を加えたところ・・・・
なんと反応率が17%もアップしました。
このA/Bテストから学べること
お客さんの「部屋を予約したい」という欲求の前には
- 指定の日の部屋の空き状況を確認したい
- 部屋の価格を知りたい
という、ひとつ前の心理段階が存在していることです。
マイクロコピーは常に、お客さんの心理段階に沿っている必要があることを意味しています。
あなたのサイトでも、同じ間違いをしていませんか?
商品やサービスの情報収集をしている段階のお客さんに対して、
「購入する」
「サービスに申し込む」
など、早すぎるオファーをしていませんか?
「資料請求する」
「価格を見る」
「サービスの内容を詳しく知る」
など、まずは情報を集めるためのマイクロコピーの方が、クリック率が大きく改善される
可能性があります。
なので、お客さんの心理段階を見極めるために、必ず仮説を立て、A/Bテストでチェックする必要があります。
普通に考えれば、たった数文字の違いでエンゲージメント率が17%も違うなんて・・・
経営者だったら、絶対に無視できないですよね。
宿泊予約サービスのマイクロコピー事例が出たところで、ついでにこちらも紹介しましょう。
宿泊予約サイトの成功事例
Airbnbの事例
通常、宿泊予約サイトでは、泊まり先のホテルを決定し、空き状況を確認してから予約を進めます。
よくある予約ボタンでは、お客さんが先に請求情報を登録してから、チェックアウトすることになりますよね。
しかし、Airbnbでは、すぐにお金を請求する訳ではないことをボタンの下のマイクロコピーで説明しています。
「予約する (まだ請求されません)」
なぜか?
お客さんが今すぐ支払う準備ができているとは限らないからです。
予約枠を確定させてから、決済に関する情報を求める。
この小さな配慮が、より高い成約率を生むのです。
つまりポイントは、あらゆる段階で、顧客の頭にある懸念を1つでも多く、減らすこと。
これだけではありません。
booking.comの事例
booking.comなどの宿泊予約の獲得が利益につながるビジネスでは、マイクロコピーが
多く活用されています。
- 無料の朝食などセールスポイント
- ○月○日までキャンセル自由
今日のテーマのポイントは下記の2点です。
- お客さんの心理段階に沿ったマイクロコピーを使う
- 1つでも多く、懸念を減らす
ぜひあなたのサイトでも、参考にして改善を進めてください。