あなたは見たいはずのサイトでエラーが出た経験はありませんか?
せっかく時間を割いて検索したのにエラーが出てしまうと、イライラしたり悲しくなったりしますよね。
そのようなページを「404エラーページ」と呼びます。
このページの機能としては、最低限「お探しのページは見つかりません」などと、エラーであることを伝えることです。
実際にはエラーの文言のみを伝える方法では、ユーザーが離脱してしまう可能性が高まります。
しかし、検索窓を用意したり商品を紹介したり、カスタマイズすることで離脱率を下げ、商品の購入につなげられるでしょう。
こうして404エラーページは企業やブランドイメージの個性を強化することにも寄与し、ユーザーにやさしい企業であることを示せます。
また、404エラーページでゲームができるなど、楽しめるサイトもたくさんあるのです。
本記事では、そのような遊び心を持たせた面白い404エラーページを厳選して紹介していきます。
目次
404エラーページとは
404エラーページとは、ホームぺージにおいてアクセスしたページが存在しないときに表示されるページのことです。
下図のように「アクセスしようとしたページは見つかりませんでした。」などと案内してくれます。
参照:https://superclearcontents.com/404-not-found/
しかし、上図のようなエラーの案内ページでは、ユーザーが次の操作に迷ってしまい、ブラウザを閉じるかブラウザの「戻る」を選択するしか方法がなくなってしまいます。
ページ自体が面白かったり、文章の言い回しによってブランドイメージを押し出したりすれば、ユーザーは興味を持つだけでなく親しみを感じ、離脱率が減ると考えられます。
それだけ404エラーページは重要なページであるということです。
目指すはユーザーにやさしい404エラーページ
YouTubeの404エラーページでは、「このページは利用できません。申し訳ありません。他の内容を検索してください。」と簡潔に伝えてくれます。
そして検索窓があることでページ離脱率を下げ、ユーザーが望む動画を観られるようにしているのです。
参照:https://www.youtube.com/404/
このように、ユーザーの気持ちを先回りして404エラーページをカスタマイズすることにより、私たちも多くの恩恵を受けられるでしょう。
さあ、ここから面白い404エラーページを紹介していきます。
デザイン性の高い404エラーページ
まず、最初はDribbbleのページです。Dribbbleはデザイナー向けのSNSで、世界中のデザイナーとつながれます。
Dribbbleの404エラーページでは、あらゆるデザイナーの作品で「404」という文字が構成されています。
404という文字に下にあるカラーバーで文字の色を変えることも可能です。
いろいろな色で試したくなりますね。
さらに、それぞれの作品をクリックするとデザインの詳細ページを閲覧できます。
これによってサイトのページを行ったり来たりする「回遊率」が高まり、顧客の滞在時間がより長くなるでしょう。
一般的にサイトの回遊率が高い場合、ユーザーに質の高いコンテンツを提供していると判断され、売上につながると考えられています。
とんちの効いた404エラーページ
次に紹介するのはNASAの404エラーページです。
404の文字の下には「The cosmic object you were looking for has disappeared beyond the event horizon.」とあります。
これを日本語訳すると「あなたが探していた宇宙物体は事象の地平線の彼方に消えてしまいました。」となります。面白いですね。
「ロケット」や「宇宙」というイメージをそのまま反映したNASAらしい文章です。
さらに、ページ右の青で囲まれた部分には「Rockets aren’t the only thing we launch.」と書かれています。
日本語では「私たちが打ち上げているのはロケットだけではありません。」という文章です。
たしかに、ロケットの印象が強いNASAですが、人工衛星や医療技術の開発など、ロケット以外にも手掛けていることがあります。
NASAにより詳しくなってもらうのに、404エラーページは絶好のチャンスでしょう。
背景画像も銀河系になっていて、NASAのこだわりが垣間見えます。
自社製品をイメージさせる404エラーページ
3つ目はマヨネーズでお馴染み、kewpieの404エラーページ。
「NOT FOUND」の周りに8つの野菜が置かれているのがわかるでしょう。
文字の色はマヨネーズと同じような色ですね。
参照:https://www.kewpie.co.jp/404
ドレッシングなども手掛けるkewpie。野菜を並べることでサラダを連想させているとも考えられます。
こうしてブランドイメージを打ち出すことで、ユーザーに「kewpie」という会社の印象をもっと強く持ってもらえますね。
404エラーページで商品紹介
ZOZOTOWNの404エラーページでは「NOT FOUND」を実際に存在する商品の写真で表現しています。
これも面白い発想ですね。
それぞれの文字をクリックすると、実際に商品ページに飛ぶことが可能。
ホームページの回遊率を高め、商品の購入につなげるまでの導線がしっかりと組まれています。
キャラクターの起用で親しみやすい404エラーページ
ディズニー&ピクサーの映画を手掛けるPIXARの404エラーページでは、映画「インサイド・ヘッド」のキャラクターである「カナシミ」が起用されています。
有名でかわいいこのキャラクターは、劇中で悲しみの感情を表現していることもあり「AWWW…DON’T CRY.(あー、泣かないで。)」という文章が書かれているのでしょう。
いちばん下の文章では「What you’re looking for may have been misplaced in Long Term Memory.」とあります。
これを日本語訳すると「あなたが探しているものは、長期記憶の中にほったらかしにされたのかもしれません。」となります。
このように、クスっと笑ってしまう、まさに遊び心があるのはディズニーならではといえるでしょう。
404エラーページを美術館に
404エラーページを美術館にしたのはSNSのnote。たくさんのクリエイターにも使われています。
クリエイターの作品紹介が行われるこの美術館。自分の作品を知ってもらえるため、noteを使うメリットがありますね。実に斬新です。
ジャンルは「イラストや写真、漫画など。画像表現であれば、詩を画像化したものでも応募対象になります」という説明から、さまざまな作品が美術館に納められています。
ページを更新するたびに作品が変わるので、404エラーページを見るだけでも面白いですね。
画像をクリックすると、その投稿に飛べます。
作者が誰なのか気になったときに便利です。
404美術館に自分の作品を応募するには、投稿に作品名、作品、#404美術館と書くだけです。
あなたも自慢の作品を投稿してはいかがでしょうか。
ゲームで遊べる404エラーページ
最後はヤマト運輸の404エラーページ。
参照:https://www.kuronekoyamato.co.jp/404/
このページでは、30秒間でどの段ボールにクロネコが入っているのかを当てるゲームができます。
クロネコが右下に出てきた後、段ボールがシャッフルされ、ゲームが始まります。
クロネコが見つかるまで何度も挑戦したくなりますね。これも面白いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ここまでさまざまな404エラーページの事例を紹介してきましたが、気に入ったものはありましたか?
404エラーページは今やただのエラーページではなく、各企業の努力や工夫が見られる場所となりました。
カスタマイズすることでユーザーの関心を引き付け、離脱率を下げられます。
企業やブランドイメージを確立させ、ユーザー目線でページを作っていることが伝われば、ユーザーは何度もページを訪れてくれるでしょう。
ぜひ、あなたも遊び心を持ったサイトを作ってみてください。
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