世の中にはたくさんのコピーがあります。
ここで取り扱うのはその中でもボタン周りや入力フォーム、エラー画面などに使われる細部のコピー。
それをマイクロコピーと言います。
マイクロコピーの中には捻りを加えたものやユーモアを取り入れたものが多数存在し、ブランディングにも役立つでしょう。
スタンフォード大学教授クリフォード・ナスの報告によれば、メッセージの中にユーモアがあると、人々は自己肯定感を高め、相手からの提案を受け入れて協力的に動こうとすることが分かっています。
機械的なコピーの代わりに、人間らしいユーモアのあるマイクロコピーを使うことで、ユーザーと良好な関係を築けるのです。
では、実際にどのようなマイクロコピーが存在するのでしょうか。
早速事例を見ていきましょう。
目次
緊張感をほぐすコピー
Shopify
Shopifyでは新規アカウント作成時の待ち時間に思わず笑ってしまうコピーを採用しています。
「ちょっと我慢して(待って)!あなたのお店を作成中です」と書くことで、機械的で冷たい感じを与えないようにしています。
こうした待ち時間は長ければ長いほど、ユーザーの離脱率が上がります。
しかし、マイクロコピーを入れることによってユーザーがなぜ待たされているのか明確になるので、待っていられるのです。
少しの気遣いが、登録率に大きく左右する例でしょう。
twittercounter
次はtwittercounterのコピー。
「数分待って!(中略)コーヒーはいかがでしょう?それかWikipediaで何かの記事をチェックするのはどうでしょう?」
とても斬新なコピーですね。待ち時間に何をするかを提案することで、リラックスできたり退屈にならないようにしたり、気遣ってもらうとうれしくなりますね。
マイクロコピーではこうした配慮ができるのも魅力のひとつ。
あなたもユーザーのことを考えたマイクロコピーでファンを作りませんか。
ブランドイメージを確立させたコピー
Discord
Discordのログイン画面では、ピリッとした空気を和らげてくれるコピーが使われています。
ログインが失敗したとき、画面には「私は人間です」のチェックボックスとともに「ちょっと待って!あなた、本当に人間ですよね?」というコピーが使われています。
さすが、コミュニケーションツールといったところです。
コミュニケーション能力が高く、ユーザーを離脱させず興味を引き付け続けています。
Reformation
ファッションブランドReformationでは、環境に対する姿勢をわかりやすく例えながら、ユーザーとの共通点を示すなどしてファンになってもらうよう工夫されています。
「ときどきあなたは少し繊細になることがありますよね。さて、この素材はいつも繊細なんです、だから手洗いをしてください。おしゃれ着用洗剤を使って、赤ちゃんのように平らに寝かせて干していただくのがベストです。手洗いは環境にも良いですしね。」
環境にやさしい素材であることが強調されていますね。
ユーモア溢れるマイクロコピー
DollarShaveClub
DollarShaveClubでは、商品ページにユーモアたっぷりのコピーを採用しています。
「この刃は未来から来たもので、宇宙に住んでいます」
「動物実験ではなくインターンで試しました」
商品の説明というよりはジョークに近いですが、このマイクロコピーがあることによってその場が和み、クスっと笑ってしまうでしょう。
これによりユーザーは笑顔になり、商品に対しても好印象を抱くことでしょう。
まとめ
今回はブランディングに焦点をあて、事例を紹介してきました。
日頃、CMや街中の広告などに無意識に影響を受けている私たち。
その作品たちには、人の心をぐっと掴む言葉や言い回しが使われています。ファン化ですね。
知らないうちに企業や商品のファンになっていることもあります。
マイクロコピーは細かな言い回しなどに気を遣わなければならず、ブランドのイメージを左右するものです。
ターゲットを明確にし、何を訴求したいかを推敲しましょう。
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