インターネットで何かを申込む際、入力エラーで挫折してしまった経験は誰しも1度はあるのではないでしょうか。
特にサービスを受けるために特定のユーザーIDなどが設定されている場合、事前に用意しておかないとスムーズに入力できず、離脱率は高くなります。
今回は、マイクロコピーを追加することで簡潔にタスク完了まで導き、コンバージョン率が15.6%アップした事例をご紹介します。
成功事例:電力会社「Energy Australia」
オーストラリアの電力会社Energy Australiaは契約申込者を増加させたいと考えていました。
調査したところ、多くのユーザーが申込みプロセスを開始しているものの、支払い段階でストップしていたことがわかりました。
フォームでのユーザー動向を詳しく調べてみると、ユーザーIDの入力エラーが最も多かったのです。
そこで検証チームは、事前に申込みにユーザーIDが必要と提示していないことが離脱の原因なのではないかと仮説を立てました。
あらかじめ申込みに必要となる情報をボタンの近くに表示させてテストしたのです。
チームの目論見通り、勝者はAでした。
このテスト結果を詳しくみてみると、面白いことに申込みフォームへのクリック率が低下したにも関わらず、支払い完了率が向上していたのです。
支払い完了率は15.6%も上がっていました。
支払い完了率が増加した理由とは?
申込みフォームへのクリック率が下がったことでも見て取れるように、テキストが多いWEBページはユーザーに敬遠される傾向があります。
それにもかかわらず支払い完了率が上がったのはなせだか分かりますか?
テキストが多くなったことはユーザーを遠ざけましたが、同時に高いモチベーションを持ったユーザーだけをフォームへ導く結果となりました。
申込みフォームに進む前に必要なものをあらかじめ伝えておくことで、ユーザーは先に準備ができ、他に気を取られることなくタスクを完了できます。
また、この明確性はユーザーの不安を軽減し、躊躇なく支払いを完了させたのです。
この小さな改善でEnergy Australia社は申込み者から「5分とかからずにスムーズに申込みができた」との感想をもらいました。
そして、この感想をサイトに掲載することでユーザーの信頼性を高め、さらなるコンバージョン獲得に成功しています。
このように、ユーザー目線に立ったマイクロコピーは、ユーザーの不安を軽減し、コンバージョンを向上させることができるのです。
あなたのサイトでも仮説を立ててテストしてみましょう。
マイクロコピーの改善のヒントになりましたら幸いです。