手っ取り早くコンバージョン率を上げたいなら、今すぐ、見出しをチェックしましょう。
「広告の父」ことデイヴィッド・オグルヴィは、「実際のコンテンツよりも見出しのほうが、平均で5倍多い人に読まれている」と述べています。
つまり、「見出しでどれだけユーザー顧客の興味を惹くか」が勝負なのです。
この記事では、ランディングページ、Webサイト、アフィリエイトをはじめ、すべてのWebビジネスに当てはまる、「売れる」見出しを作る5つのテクニックをご紹介します。
コンバージョン率を最大化する「見出し」のテクニック5つ
膨大なコンテンツや広告に溢れた現在、ネット上のページの文章をすみずみまで読む人はほとんどいません。
見出しだけを見て、「自分が求めている情報か?」「どんなメリット、デメリットがあるのか?」「お金や時間はかかるのか?」といった点を瞬時に判断することが当たり前になっています。
ユーザー顧客の興味を惹く見出しを作るためには、次の5つのテクニックが有効です。
数字を入れる
見出しには数字を入れましょう。
数字が入った見出しは非常にクリック率が高くなる傾向があります。
引用:https://moz.com/blog/5-data-insights-into-the-headlines-readers-click
こちらのテストで使用された5つのタイプの見出しは以下の通りです。
呼びかけ:お茶をより楽しく飲むためにあなたに必要な方法
ハウツー:より楽しいお茶の飲み方
通常:お茶をより楽しく飲む方法
質問:お茶をより楽しく飲む方法とは何か?
実際に、Google検索を使っていると、「死ぬまでに観たい映画20本」「売上を10%アップする方法」のような、タイトルに数字が含まれる記事は毎日のように目にしますよね。
さらに、ランディングページの見出しについて、HighriseがこのようなABテストを実施しました。
【A】大見出し「Highriseアカウントを始めよう」
↓↓↓
【B】大見出し「すべてのアカウントで30日間無料トライアル」
その結果・・・
大見出しに数字を含む方が、コンバージョン率が30%アップしたという結果になりました。
また、面白いことに、数字は偶数より奇数の方がクリック率が20%高いというデータもあるそうです。
つまり「〜する6つの方法」よりも「〜する7つの方法」が良いとのこと。
「割り切れる数値だと、無意識に人工的・作為的な印象を感じてしまう」という説もあるそうですが、実際にABテストをしてみると面白いかもしれませんね。
具体的、明確な内容にする
見出しは、可能な限り具体的、明確な内容にしましょう。
一般的なタイトル5種類を比べたテスト結果によると、より明確な内容であればあるほど高い反応が得られることが分かっています。
データ引用:https://moz.com/blog/5-data-insights-into-the-headlines-readers-click
こちらのテストで使用された5つのタイプの見出しは以下の通りです。
呼びかけ:お茶をより楽しく飲むためにあなたに必要な方法
ハウツー:より楽しいお茶の飲み方
通常:お茶をより楽しく飲む方法
質問:お茶をより楽しく飲む方法とは何か?
曖昧な情報にお金や時間を使いたい人はいません。
見出しは可能な限り具体的に、明確な情報を入れましょう。
インパクトを与える
ロシアの Imsider.ru が実施したABテスト事例をご紹介します。
A「オンラインショップを開くために一歩ずつ計画しよう」
B「一晩でオンラインショップを開こう」
結果・・・
Bの方が、9.52%もコンバージョン率がアップしました。
なぜなら、Aの「一歩ずつ」よりも、Bの「一晩で」というマイクロコピーの方が、「簡単に」「スピーディに」オンラインショップを開設できることが伝わるからです。
Aの「一歩ずつ」だと、かえって、プロセスを実際よりも複雑に見せてしまう可能性がありますね。
お得感や手軽さが伝わるような、インパクトのある言葉を選ぶようにしてみてください。
大見出しと小見出しを用意する
小見出しをつけることで、メインの大見出しを詳しく説明し、補足情報を提供することができます。
例えば、Trelloのトップページは良い例です。
「(小見出しを示す)タイトル内にあるコロンやハイフンは、それらが無い見出しと比べ、パフォーマンスが9%良くなる」と言われるほど、小見出しは重要です。
実際に、ファーストビューの小見出しだけを変更して、コンバージョン率が69%アップした事例をご紹介します。
会議やイベントの会場を探す無料のサービスを提供するVenueSphereが、大見出し「ロンドンで会場をお探しですか?」の下の小見出しを2種類用意して、ABテストをすることにしました。
A「専用のコーディネーターと話すために、電話するかフォームを入力してください」
↓↓↓
B「ちょっと待って!電話するかフォームを入力してください、私達があなたのために無料で頑張ります」
1,200人のユーザーにテストを行った結果・・・
お問い合わせ率が69%アップしました。
「無料」というキーワードや、ユニークで親しみやすい言葉遣いがサイトに合っていたのでしょう。
それにしても、大見出しは全く同じなのに、小見出しの言い方が違うだけでこんなにCVRに差が出るとは驚きですよね。
魅力的な小見出しを作る5つのポイント
小見出しを作る際に、チェックすべきポイント5つをご紹介します。
①行動を促す:小見出しにベネフィットを入れて、迷っているユーザーの背中を押すこと(「無料お試し」など)。
②独自のセールスポイント(USP)を入れる:必要に応じて、競合他社より優れていることをアピールすること。
③ボイスアンドトーンを考える:サイトやブランドの性質、キャラクターに合った言葉を選ぶこと。
>>ボイスアンドトーンについて詳しく知る
④文章の長さは大見出しの2~3倍:ランディングページのデザインに応じて、小見出しは大見出しの最大2〜3倍の長さを目安にするとバランスが良い。
⑤情報過多にはしない:小見出しの説明は簡潔に、焦点を絞ったものにすること。
まとめ
膨大なコンテンツや広告に溢れた現在、ネット上の文章をすみずみまで読む人はほとんどいません。
つまり、「見出しでどれだけユーザー顧客の興味を惹くか」が勝負だということ。
手っ取り早くコンバージョン率を上げたいなら、今すぐ、見出しをチェックしましょう。
今回ご紹介したテクニックを活用して、どんどんABテストを実施していただければと思います!
参考:https://www.abtestcases.com/testcases/changing-benefits-in-headline-and-subheadline-on-signup-page/