突然ですが、質問です。
- 10kgの綿あめ
- 10kgのダンベル
どちらが重たいでしょうか。
答えは同じ10kgですが、なんとなくダンベルの方が重く感じませんか?
これにはシャルパンティエ効果という心理学が関係しています。
この効果を活用したマイクロコピーを使用することで、もっと商品が売れるようになるのです。
本記事では、このシャルパンティエ効果について、マーケティングへの活用事例を解説します。
シャルパンティエ効果とは?
「大きいのに軽く感じる」「小さいのに重く感じる」—そんな経験、ありませんか?
シャルパンティエ効果とは、人が物の重さを“見た目”で錯覚してしまう現象です。
先ほどの事例のように、
綿あめのように大きくてフワフワしたもの → 軽そうに感じる
ダンベルのように小さくてギュッと詰まったもの → 重そうに感じる
実際に重さが同じでも、脳は見た目の印象、すでに持っているイメージによって重さを判断してしまいます。
シャルパンティエ効果を使った事例
マーケティングではさまざまな数字の見せ方を工夫することで、シャルパンティエ効果による錯に近いものが得られます。
身近な例えを使う
「10トンの耐久性」や「3776mの高さ」と言われてもイメージできますか?
「象が踏んでも大丈夫」や「東京タワー3つ分の高さ」と言われる方がイメージが湧くのではないでしょうか。
これは身近なものに例えることでイメージがしやすくなり、すごいものだと錯覚しているのです。
栄養ドリンクなどでよく見かけるレモン50個分といったうたい文句もシャルパンティエ効果を活用したもの。
引用:エミネット
レモン=ビタミンCは広く知られているため、ビタミン1000mgよりも印象に残りやすくなるのです。
「ティースプーン2杯で」というマイクロコピーも、実際の量をイメージできるので効果的ですね。
心理抵抗を小さくする
大きく見せるのとは逆に、伝え方によって心理抵抗を小さくもできます。
DHC マルチビタミンの事例がこちらです。
「1日あたり約17円で手軽にビタミン補給」
1日単位で価格を表示し、手頃さ・続けやすさを訴求しています。
このマイクロコピーでお得感を出し、購買意欲を高めているといえるでしょう。
引用:DHC
このように、価格は小さく提示することで「支払い」という行為への心理的なハードルを下げることができます。
分割して見せる
割引を分割するのもお得に見せるための有効な手段です。
例えば、どちらの方がお得に感じるでしょうか?
- 「60%オフ」
- 「50%オフからさらに20%オフ」
「50%オフからさらに20%オフ」の方がお得に感じませんか?
こちらの事例では、割引価格からでも「さらに10%OFF」とうたっています。
こうすることで、ユーザーはよりお得に感じられるのです。
引用:クロコダイル
この方法はテレビショッピングなどでもよく使われています。
テレビショッピング=お得のイメージがあるのはシャルパンティエ効果のおかげかもしれませんね。
まとめ
- イメージしやすい身近な例えを使う
- 小さい数字や気軽なものに置き換えて心理抵抗を小さくする
- 分割して見せてお得感を出す
単位や表現、伝え方を変えることで脳を錯覚させ、購買意欲を高めることができるシャルパンティエ効果。
うまく使うことでユーザーにあなたの商品の魅力を最大限に伝えられます。
ぜひ取り入れてみてください。
サイト改善のヒントになりましたら光栄です。