メールマガジンのKPIといえばまず「開封率」を思いつく方も多いかもしれませんが、読者が実際に行動を起こしたかどうかを測る「クリック率」も非常に重要な指標です。しっかりと目標を設定し、計測して改善につなげていきましょう。
では、クリック率の平均値はどのくらいで、どのくらいの数値を目指すべきなのでしょうか?
改善するためにはどうしたらよいのでしょうか?
そんな疑問にお答えするため、この記事では、業界別の平均クリック率や、クリック率を改善するための具体的な方法を詳しく解説します。
目次
メルマガの「クリック率」を知る
クリック率の計算方法
メルマガのクリック率は、配信したメールの中で実際に読者がリンクをクリックした割合を示す指標です。
クリック率は、以下の計算式で求められます。たとえば、1,000件のメールを送信して、そのうち20件のクリックがあった場合、クリック率は2%です。
この数字が高いほど、メルマガの内容が読者に響いていることを意味します。
開封率と反応率との違い
メルマガの効果を評価するためには、クリック率だけでなく、開封率や反応率といったほかの指標も重要です。
これらのデータを組み合わせて分析することで、メルマガのパフォーマンスを総合的に評価できます。
- 開封率
「開封率」は読者がメールを開いた割合です。
- 反応率
「反応率」は、メールを開封した読者のうち、実際にリンクをクリックした人の割合です。
「クリック率」と「反応率」はどちらも実際に読者がリンクをクリックした割合を示しますが、分母とする数値が異なります。
開封前と開封権の行動を切り分けてボトルネックを発見するためには、クリック率だけでなく反応率をしっかりと計測するようにしましょう。
クリック率の平均は2~3%程度
業界によって差はありますが、一般的なメルマガのクリック率の平均は2~3%程度と言われています。
この数字を参考にしながら、自社のメルマガの効果をチェックしてみましょう。
開封率 | クリック率 | |
全体 | 35.63% | 2.62% |
小売業 | 35.05% | 2.08% |
Eコマース | 29.81% | 1.74% |
金融 | 31.35% | 2.78% |
マーケティング・広告 | 29.71% | 2.3% |
通信 | 30.57% | 0.19% |
ソフトウェア | 28.12% | 2.39% |
引用:Mailchimp Email Marketing Benchmarks
引用元のサイトで他の業界の数値も確認できますので、ぜひ参考にしてみてください。
クリック率を上げるCTAの作り方4つのポイント
では、クリック率を上げるためにはどうすればよいのでしょうか。
ここでは、読者にとって有益なコンテンツを用意するということは大前提として、CTA(サイト内で読者の行動を促すボタンやテキスト)にスポットをあてて解説していきます。
①目的を一つに絞って設置する
メルマガのクリック率を上げるためには、1通のメルマガで「読者に期待する行動」を1つだけ決めることが大切です。
そして、その目標に対応するCTAを1つに絞るようにしましょう。複数のリンクを配置すると、読者の移動先が分散してしまい、狙ったコンバージョンページへの誘導が難しくなってしまいます。
「読者に期待する行動」の例
- 購入
- 無料トライアル
- 問い合わせ
- 会員登録
- 資料請求
②配置場所を工夫する
CTAは、「冒頭」「本文中」「最後」のどこに設置すべきなのでしょうか。
それぞれにメリットがありますので、読者の行動を最適に誘導できるよう、メルマガの目的やターゲットに合わせて配置方法を工夫してみてください。
概要 | メリット | |
冒頭 | メルマガを開いて最初に目に入る場所に配置 | 開封直後の読者の関心が高いうちに行動を促せる。 「今すぐ〇〇%オフのクーポンを入手」のように、高いコンバージョンが見込まれるオファーに効果的。 |
本文中 | 読者が読み進めている途中で興味を持ちそうな箇所に配置 | 読者がコンテンツに興味を持ち始めたタイミングで、自然な流れでアクションを促せる。 役立つ情報を提供した後に「詳しくはこちら」や「今すぐ試す」などのCTAを配置すると効果的。 |
最後 | メルマガのまとめやクロージング部分に配置 | 最後の一押しを行う効果が期待できる。メルマガを最後まで読んだ読者は関心度が高いため、コンバージョンにつながりやすい。 メルマガ全体の内容を読んだ上での決断を促すため、購入や登録などの強力なアクションに効果的。 |
複数設置 | 冒頭、本文中、最後に複数配置 | 複数のタイミングでCTAを配置することでクリックのチャンスを最大化できる。(設置しすぎには注意) |
③「マイクロコピー」で行動を後押しする
マイクロコピーとは、Webサイト上の購入ボタン、決済画面、入力フォーム、リンクボタンなどの中やすぐ近くに置く非常に短い文章や文字のことです。
メルマガを読んで読者が興味を持ったとしても、迷いや不安があるとクリックには至りません。この心理的ハードルを下げ、クリックするモチベーションを高め、いざクリックするときに迷わないように明確に指示する役割を果たすのがマイクロコピーです。
以下に、マイクロコピー作成のポイントとマイクロコピーの例を挙げますので、参考にしながら、ユーザーの目線に立って効果的なマイクロコピーを検討してみてください。
マイクロコピー作成のポイント
- クリックしたら何が起きるのか(あるいは起きないのか)説明する
- クリックしたらどんなメリットがあるのか説明する
- 能動的な言葉を使う
- 簡単な言葉で簡潔に書く
CTAに使えるマイクロコピーの例
- あなたの個人情報を第三者に共有することはありません
- 〇分で読めます
- 料金は発生しません
→ クリックすることによる心理的ハードルを取り除く - 今すぐ得点をゲット!
- 無料で資料をダウンロード
→ 「得点」「無料」などのメリットを強調し、モチベーションを高める - 席を確保する
→ 「登録」「申し込み」などの単語よりも能動的な言葉で積極性を引き出す - まずは無料トライアルを始める
→ 次にやるべき具体的な行動を示し、すぐに行動に移させる
より詳細な解説や事例は以下の記事も参考にしてみてください。
CTAボタンにマイクロコピーが効果的な理由とは?成功事例をもとに詳しく解説
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④A/Bテストで検証を繰り返す
ここまでクリック率を高めるためのCTA作成のポイントを解説してきましたが、残念ながら、「最適なCTAとは」という質問に対して明確な正解があるわけではありません。
高い成果を生むCTAは、メルマガのターゲットや目的、文章の雰囲気などによっても異なるからです。
正解は顧客だけが知っていますから、テストをして検証を繰り返すことが、クリック率を高めるための近道です。
マイクロコピーによる成功事例は、ほかにもこのブログにたくさん掲載していますので、参考にしながらぜひ自分の手で検証を繰り返してみてください。
まとめ
今回は、メルマガにおけるクリック率の概要やクリック率を上げるための方法をご紹介しました。
わずか数文字の「マイクロコピー」でクリック率が大きく変わることがあります。自社にとって最適なCTAはどのようなものなのか、顧客と対話する気持ちで検証を繰り返し、クリック率の改善に取り組んでみてください。
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