人が行動しない理由とは?
人に行動を促すマイクロコピーを考えるとき、「なぜ行動しないのか?」から考えてみる方法があります。
人が行動するには動機が必要です。
しかし、どんな行動にも、同時に「障壁」を感じるものです。
・お金をムダにしないか?
・苦労が水の泡にならないか?
・プライバシーは安全か?
etc…
今やワンクリックにすら、リスクを考える時代です。
この「行動しない理由」をマイクロコピーで突破することが、トリガー(引きがね)になります。
例えば、、、
ペアーズ(マッチングアプリ)の登録ボタンを押すとき、どんな怖さがありますか?
“勝手に投稿されたら身内にバレる”
というのは重大なリスクですよね・・・
でも、ボタンの下にこんなマイクロコピーがあると、どうでしょう?
「Facebookには一切投稿されません」
行動しない理由は無くなりますよね。
さらに、その下にある「18歳未満の方や独身でない方はご登録いただけません」というマイクロコピーによって、
男性は「変なことに巻き込まれないか?」
女性は「既婚者に遊ばれないか?」
というリスクを解消しています。
数あるマッチングアプリの中で、ペアーズの登録者数が断トツで1位というのも納得です。
申し込みフォーム、会員登録、購入ボタンを設置するとき、
そのすぐそばに、お客さんの「リスク」を解消する言葉が添えられているでしょうか?
お客さんには、どんな不安・懸念・疑問があるでしょうか?
あらかじめ洗い出しておけば、訴求を確かなものにできます。
顧客が抱える9つのリスクとその対策
『消費者動向:マーケティングマネージャーへの実践応用編(仮邦題)』の著者、ジェフリー・ラントスは、顧客が抱える9つのリスクとその対策について次のようにまとめています。
顧客が抱える9つのリスクとその対策 | ||
リスクの種類 | 不安 | 不安を払拭する方法 |
金銭的なリスク | お金を失うこと | 保証をつける |
社会的なリスク | 他の人は賛同してくれるか | お客様の声を添える |
エゴ | 面目が潰れること | 名誉心をくすぐる |
機能的なリスク | 使いものにならないこと | 無料トライアル |
身体的なリスク | 安全性の問題 | 証明書を提示する |
心理的なリスク | 満足できないこと | 感情に訴えるコピー |
時間のリスク | 使い方がわかるかどうか | 24時間サポート |
努力 | 苦労するのではないか | わかりやすい提示 |
陳腐化すること | 時代遅れになるのでは | 安価でのアップグレード |
「行動しない理由」をピックアップできたら、それに対する訴求を考えてみましょう。
あとは、マイクロコピーを添えて、どんどんA/Bテストを実施するのみです!