人が「行動を起こす」には、以下の3つの要素が必要だといわれています。
- Motivation :動機(行動起こす理由)
- Ability:行動障壁・実行能力(行動を起こすことを阻害する要因)
- Trigger :トリガー(行動を起こそうとするきっかけ)
この3つの要素は、アメリカのBJフォグ教授がフォグ(フォッグ)式消費者行動モデルと提唱したもので、人が行動(Behevier)を引き起こす方程式を「B=MAT」と、シンプルに表しています。
この3つの要素のうち、1つでも欠けたり不十分だったりすると、人は行動移行ラインに到達できず、結果的に行動に移すことはありません。
今回は、B=MATのAbility(行動障壁)のマイクロコピー事例をご紹介します。
フォグ(フォッグ)式の詳しい内容については、ぜひこちらをご覧ください。
ハードルをグッと下げるマイクロコピー4選
マーケティングにおける障壁…いわゆるハードルとして、真っ先に何を思い浮かべますか?
一般的には、“お金”と“時間”だと言われています。そのため、Webサイトのコンバージョンボタン付近では、「無料」「簡単」「早い」などの言葉が多く使われています。
特に、「無料」は最強のマジックワードと言われるほど、あらゆるWebサイトでよく目にする2文字です。
注文数90%増加!最強のマジックワード「無料」
美容器などを販売しているスキンケア用品のサイトでは、以下の画像のように「75$以上で送料無料」というマイクロコピーを目立つように追加しました。
すると、たった一文加えただけで注文数が90%も増加。まさに魔法のようですね。
参考元:コロナが追い風に?ネット通販が「今すぐ」やるべきマイクロコピー【CVRが39%アップした事例】
スピード便で翌日発送
近年、多くのECサイトが取り入れている「翌々日に希望する商品が自宅に届く」配送サービスは、ファストファッション専門の通販サイトSHOPLISTでも導入されています。
参考画像:SHOPLIST
コンバージョンボタンのすぐ隣に「翌日配送予定 スピード配送」というコピーを加えることで、“わざわざ買いにいかなくても商品が手軽に購入できる”メリットを強調することができます。
「おひとり様一食あたり〇〇円」でお得感を高める
食材宅配サービスの大手として知られるYOSHIKEIでは、申し込みボタンのすぐ上に\おひとり様1食あたり300円(税込)/と添えてあります。
画像参考:YOSHIKEI
一見割高に感じるかもしれませんが、1日あたりに換算すると手頃に感じられます。
共働きの家庭や子育て中のママなど、なかなか買い物に行けない人にとって、外食費よりも安価で済むコストパフォーマンスの良さも、大きな魅力ではないでしょうか。
たったの2ステップで注文完了
「早さ」はハードルを下げるために重要なポイントのひとつです。
アジアを中心に、全世界で500万人以上の会員数を誇るPinkoiは、超シンプルなステップチャートにより、ユーザーのカゴ落ちを防いでいます。
たった2ステップで購入が完了するため、忙しい現代人にとっては最適でしょう。
まとめ
「消費者にとって何が障壁になっているのか」
「ハードルを下げるには、どんなコピーがユーザーに響くのか」
ターゲットの心理を理解するためには、リサーチは欠かせません。
その上で、今回ご紹介した「消費者の障壁(ハードル)を下げるマイクロコピー」をぜひ取り入れてみてくださいね。
サイトの改善のお役に立てれば幸いです。