【完全保存版】CVRを向上させた成功事例9選:真似してサイト改善!

事例, 基礎知識

マイクロコピー編集部


マイクロコピー編集部です。売れるための最強の一言である「マイクロコピー」を広めるため、日々マイクロコピーの有用性を発信しています。


Webサイトの成功を測る上で、コンバージョン率(CVR)は不可欠な指標です。

しかし、多くのサイト運営者や経営者にとって、この数値をどう改善すれば良いか、が常に課題としてあるでしょう。

本記事では、CVRを向上させた成功事例を厳選して、9つの事例をご紹介します。

この事例の中から、あなたのサイトに使える事例をピックアップして、サイト改善に役立ててください。

成功事例① ソーシャルボタン削除でCVR11.9%向上

フィンランドのtaloon.com

taloon.comは、商品ページからソーシャルボタンを削除した場合にどういう影響があるのかを検証するためにA/Bテストを行いました。

A:ソーシャルボタンを設置したページ

B:ソーシャルボタンを削除したページ

CV率が高かったのは、なんとBの「ソーシャルボタンを削除したページ」で、CVが11.9%も上昇しました。

ソーシャルボタンの設置は売上アップを期待できるはずなのに、なぜなのでしょう。

実は、taloon.comのほとんどのページでソーシャルボタンに表示されるシェア数が0だったのです。

これでは商品を気に入ってくれたユーザーがいても、直前でシェア0という数字が目に入ると、「この商品は人気がないのではないか」という迷いを与えてしまいかねません。

シェアやいいねが0、または極端に少ない場合はCVの妨げになってしまうのです。

状況によって、CVに繋がる一手は変わってきます。

せっかく設置したソーシャルボタンが逆効果になってしまわないように、ユーザー目線で考えてみましょう。

成功事例② 「無料」をやめてCVR200%向上

オンラインCRMツール:High Rise

中小企業向けのオンラインCRMツール High Rise は、Basecampを作ったことで有名な37Signalsが開発したアプリケーションです。

あるとき、HighRise はファーストビューのCVボタンについて、A/Bテストを実施しました。

CVボタンのマイクロコピーだけを変えて、登録者数を比較したのです。

A「無料トライアル」
B「プランと価格を見る」

その結果・・・

なんと、A「無料トライアル」よりも、B「プランと価格を見る」の方が200%もコンバージョン率が高い結果となりました。

なぜ「無料トライアル」ボタンの登録者数が少なかったのか?

37SignalsのJasonFriedはこう推察しています。

「人々は『無料トライアル』というリンクをクリックすると、自動的に何かに登録させられて何らかの罠にはめられるのではないかと恐れているようだ。」

その一方で、「プランと価格を見る」というマイクロコピーなら、まだ登録を迷っている人や、プランや価格を他のサービスと比較したい人でも、気軽にクリックできますよね。

そこで商品について深く知り、結果的にコンバージョンに繋がるというわけです。

成功事例③ 5つのマイクロコピーをテストして1年でCVR69倍

ネイル専門の集客サービス:ネイルブック

ネイルブックは、CVボタンの文言「予約する」を改善することにしました。

5つのマイクロコピーを用意して、「てにをは」や「漢字か?ひらがなか?」といった細かいニュアンスまで、それぞれ効果をテストしたのです。

次のボタンの中で、最もクリック率が高かったのはどのボタンでしょうか?

さて、結果は・・・

「メニューを選択して予約」というマイクロコピーで、42%もクリック率がアップしたのです。

ボタンの文言は「出来るだけ、具体的に短く」という見解もあります。

しかし、今回の場合はこのボタンを押した先のページが予想できる「安心して押せるボタン」であったことが勝因ではないでしょうか。

成功事例④ マイクロコピーを繰り返し使ってCVR39%UP

eコマース企業:FluidGrowers

彼らは、次の3箇所に「150豪ドル以上で送料無料」というマイクロコピーをつけました。

  • サイトのトップバー
  • サイドバー
  • カートの上

「3箇所も?」と、ちょっと過剰なくらいのA/Bテストですが、結果は・・・


参考:https://www.abtestcases.com/testcases/adding-free-shipping-information-to-the-cart-page/

平均注文額は$ 110から$ 139に26%アップ。

コンバージョン率は39%アップしました。

どんなに素晴らしい企画も、気づいてもらえなければ意味がありません。

多くの場所にマイクロコピーを配置して、ユーザーにアピールするのも一つの方法です。

成功事例⑤ 顧客目線の人称を使ってCVR90%向上

ランディングページの作成ツール提供会社:Unbounce.com

CVボタンのマイクロコピーの人称を「わたし」と「あなた」でテストした結果、どちらがCVRが高くなると思いますか?

実際にランディングページの作成ツールを提供するUnbounce.comがこのようなテストを実施しました。

A:Start my free 30 day trial(わたしの無料30日間トライアルを始める)
B:Start your free 30 day trial(あなたの無料30日間トライアルを始める)

さて、どちらの方が登録率が高かったでしょうか・・・?

正解は、A「わたしの無料30日間トライアルを始める」の勝利。

顧客の目線に立った「わたしの」を使ったマイクロコピーに軍配が上がりました。
コンバージョン率30%→90%の向上です。

日本語のボタンコピーでMY(私の)、もしくはYOUR(あなたの)を使用する機会はかなり限られますが、「顧客の目線に立った言葉遣い」が成約率を引き上げる、という点で参考になります。

”My”と”Your”のマイクロコピーA/Bテストは、ContentVerve.comでも検証されています。

引用:https://unbounce.com/a-b-testing/failed-ab-test-results/

こちらのテストでも結果は同じでした。

顧客の目線に立った”My”のコピーが勝利し、一方で、”Your”を使ったコピーは24.91%もの成約率ダウンとなっています。

人称が違うだけでCVRに大きな差が出るなんて面白いですよね。

成功事例⑥ インパクトのあるマイクロコピーでCVR9.52%向上

ロシアECショップ開設ツール:Imsider.ru

が実施したABテスト事例をご紹介します。

A「オンラインショップを開くために一歩ずつ計画しよう」
B「一晩でオンラインショップを開こう」

結果・・・

Bの方が、9.52%もコンバージョン率がアップしました。

なぜなら、Aの「一歩ずつ」よりも、Bの「一晩で」というマイクロコピーの方が、「簡単に」「スピーディに」オンラインショップを開設できることが伝わるからです。

Aの「一歩ずつ」だと、かえって、プロセスを実際よりも複雑に見せてしまう可能性がありますね。

お得感や手軽さが伝わるような、インパクトのある言葉を選ぶようにしてみてください。

成功事例⑦ 小見出しを有効に活用してCVR69%向上

会議やイベントの会場を探す無料のサービスを提供するVenueSphere

「VenueSphere」は、大見出し「ロンドンで会場をお探しですか?」の下の小見出しを2種類用意して、ABテストをすることにしました。

A「専用のコーディネーターと話すために、電話するかフォームを入力してください」

↓↓↓

B「ちょっと待って!電話するかフォームを入力してください、私達があなたのために無料で頑張ります」

1,200人のユーザーにテストを行った結果・・・
お問い合わせ率が69%アップしました。

「無料」というキーワードや、ユニークで親しみやすい言葉遣いがサイトに合っていたのでしょう。

それにしても、大見出しは全く同じなのに、小見出しの言い方が違うだけでこんなにCVRに差が出るとは驚きですよね。

成功事例⑧ 安心を促すマイクロコピーを使って11.3%CVR向上

SEOのプラグインを販売しているとある企業

「思いがけないコスト」による離脱を防ぐために、SEOのプラグインを販売しているとある企業では、ショッピングカートの「支払い確認画面」にこんな工夫をしてみました。

「there will be no additional costs(ここから追加のコストは発生しません)」というマイクロコピーを追加したのです。

その結果・・・11.30%も成約率がアップしました。

このように、ちょっとしたマイクロコピーを入れるだけで、ユーザーを安心させ、背中を押すことができます。

成功事例⑨ ハードルの低い言葉を使ってCVR111%向上

さて、現在は大手サービスを中心に「無料お試し」「無料トライアル」といったマイクロコピーがよく見られるようになっていますが・・・

とある事例では、「無料トライアル」よりも、さらに高い効果マイクロコピーが見つかったようです。

A/BテストツールのOptimizelyが、あるとき、CVボタンを「30日間無料トライアル」から「30日間無料で使う」に変更しました。


引用:https://martechlab.gaprise.jp/archives/btobmarketing/16462/#area3-1

「トライアル」という単語が、CV後やトライアル後に営業から電話がかかってきそうだと感じるのではないかという仮説を立てたのです。

結果は・・・

「30日間無料で使う」の勝利。

フォームへの遷移率は132%、CVRは111%になりました。

「お試し」「トライアル」よりもさらにフラットな、ハードルの低い言葉を使う例は、最近増えてきているようです。

例えば、データ解析ツールSimilarWebのサイトでも、「無料の拡張機能を利用する」といったコピーを使っています。

Youtubeプレミアムのボタンに至っては、「使ってみる(無料)」という超シンプルなコピーです。

ボタンの下に「1ヶ月間無料トライアル」という文言はありますが、クリックする際、一番目につくのはやはり青いボタンです。

さらに、Youtubeプレミアムの良いところはもう一つあります。

それは、CVボタンの下に、

「試用期間が終わる 7 日前にお知らせします」
「定期請求 • いつでもキャンセル可能」

というマイクロコピーをつけているところ。

ユーザーの心理的ハードルを下げるよう、とことん考え抜かれていますよね。

まとめ

あなたのサイトに使える成功事例は見つけられたでしょうか?

サイト改善の方法はたくさんありますが、大切なことは、あなたのサイトを使うユーザー目線で改善を進めることです。

今回ご紹介した9つの成功事例を、あなたのサイトで試して、CVRがどれだけ向上するかが大変楽しみです。

もっとサイト改善のさまざまな方法を知りたい方は、マイクロコピーの公式LINEに参加してみませんか?

\ この記事をシェアする /

前の投稿
フォームを誘導するマイクロコピーを導入する4つの方法
次の投稿
【ファン化をうながすマイクロコピー5選】あなたもマネできるブランディング


マイクロコピーメルマガ購読 
*
メニュー