スノッブ効果という言葉は聞いたことがありますか?
これは誰しもが持つ「他者とは違う自分でいたい」「個性的でありたい」といった一般的な欲求からくる心理的効果のことです。
例えば・・・
- それまではお気にいりだったのに、街中で同じ服を着た人を何人も見かけて以来、着る回数が減ってしまった。
- 限定品やオーダーメイドの方が魅力を感じる。
実は、こういった心理にはスノッブ効果という行動心理学が関係しています。
今回はスノッブ効果を使ってユーザーの欲求を刺激し、消費行動を促している事例をご紹介します。
スノッブ効果とは
スノッブ効果とは、多くの人が持っているものに対して購入のモチベーションが下がることを指します。
逆にオーダーメイドや限定品などの多くの人が持っていない特別なものに対しては、購入のモチベーションが上がります。
つまり、スノッブ効果を使って差異化欲求を満たせば、ユーザーの購買意欲を上げることができるのです。
スノッブ効果を使った事例
限定を使う
限定商品ってなぜだか興味をそそられますよね。
これは、地域限定や数量限定などの希少性が感じられるフレーズで、手に入りにくいものを手に入れたいという心理的欲求を刺激されるからです。
アクセーヌのLPでは、行動を起こす場所=ボタン周りにコピーを添えて欲求を刺激し、ユーザーをクリックへ誘導しています。
引用:https://www.acseine.co.jp/shop/default.aspx
また、短くキャッチーな限定のフレーズは、SNSとも相性が良く、文頭やハッシュタグに使うのもおすすめです。
スターバックスのTwitterでは、限定の文言にカッコを付けてより注目度を上げています。
引用:https://twitter.com/Starbucks_J
オリジナリティをアピールする
オーダーメイド商品や名入れなど、オリジナリティを感じられるサービスの提供がある場合にもスノッブ効果が得られます。
「あなただけ」や「専用」といった他者との差別化を感じさせるフレーズを使うことで、差異的欲求を満たすことができからです。
肌の状態に合わせてオリジナルスキンケアを作ってくれるHOTARUでは「あなた専用」のフレーズで特別感を出しています。
引用:https://hotaru-personalized.com/
スノッブ効果とバンドワゴン効果
実は、スノッブ効果とは全く逆のバンドワゴン効果という心理効果が存在します。
このバンドワゴン効果は「多くの人が持っているから私も欲しい」という心理を利用したもので、スノッブ効果と合わせて使うことができます。
例えば、こちらのフレーズ。
「去年〇〇個売れた大人気商品を数量限定で再販します」
- 大人気=みんながいいと言っている商品(バンドワゴン効果)
- 数量限定=手に入りにくい商品(スノッブ効果)
このように真逆の心理効果でもうまく掛け合せることで相乗効果が得られます。
バンドワゴン効果について詳しくはこちらの記事で紹介しておりますので、合わせてお読みいただければ幸いです。
まとめ
いかがでしたか。
希少性や特別感を演出することで、ユーザーの欲求を刺激し、行動を促すスノッブ効果。
行動心理学を参考にマイクロコピーを改善して、簡単に、コストをかけずに売上を上げましょう。
成果につなげるには仮説を立て、A/Bテストを繰り返すことが大切です。
サイト改善の参考になりましたら幸いです。
参考:https://lab.kutikomi.com/news/marketing/snobeffect/
参考:https://news.mynavi.jp/article/20210217-1710420/
参考:https://lab.kutikomi.com/news/marketing/snobeffect/#snobeffect-3-4