マイクロソフトのエンジニア考案！ウェブサイトの印象を確かめるユーザーテスト

WEBサイトの第一印象が、売り上げに与える影響

私たちが初対面の人に第一印象を持つように、初めて訪れたウェブサイトに対しても、何かしらの第一印象を抱きます。

例えば、ワシントンポストの公式サイトでは「信頼できる」とか「権威がある」と感じるでしょう。

ディズニーリゾートのウェブサイトでは、「楽しい」「ワクワクする」と言った親しみやすさを感じるかもしれません。

いずれにせよ、ウェブサイトのファーストビューが表示されてから、わずか1秒以下の短い間に、私たちは「使いやすそう」「洗練されている」「難しそう」と言った何かしらの印象を抱くものです。

ファーストビューとは、 ユーザーがウェブサイトに訪れた際に目に入る部分のこと。

言ってしまえば、ファーストビューのデザインやUI設計によって、ユーザーに好まれるかどうかが、おおむね決まります。

逆に、悪い印象を与えて仕舞えば、それを覆すのが難しくなります。

このような心理現象を「ハロー効果」といいますが、Webデザインの見た目によって、他の評価まで変わってしまうことがあるのです。

では、あなたの顧客にポジティブな印象を与えるウェブサイトを設計するには、どうしたら良いでしょうか？

雄弁に語るが、信用できないウェブサイトと、無口でも説得力にあふれるウェブサイトの違い

私たちの脳は、何かを見たときに、過去に蓄積された膨大なデータを照合して、それが果たして信頼できるのか？それとも疑いに掛かるべきなのか？を総合的に判断しています。例えば、

• UIデザイン
• コピー(ボイスアンドトーン)
• サイトカラー
• 写真画像
• フォント
• レイアウト

このような、(マイクロコピーを含む)非言語のコミュニケーションによって、印象付けられているのです。

例えば詐欺サイトが「怪しい」と感じるのは、一般的には使われないフォントやカラー、目がチカチカするほど華美に装飾されたデザイン、「！(エクスクラメーション・マーク)」の多様などが原因です。

私たちはこれを、過去に見てきた様々なモノやデザイン、失敗経験と照合して、信用できるかどうかをジャッジしています。

例えば、大手のECサイトで使われている購入ボタンは、何百万遍と利用され、実際にそれを利用している顧客にとっては「信頼できるボタン」として認知されています。

ですから、自社サイトの信頼性を高めるには、同業種・大手のサイトのUIデザインを真似する方が手っ取り早いとも言えます。

なぜなら、それが顧客にとって、「クリック慣れ」しているボタンだからです。

ウェブサイトの印象を知る１１８枚のユーザーテストカード

あなたのウェブサイトが顧客にどのような印象を与えているかを知る、簡単な方法 があります。

それが、マイクロソフト社が公開している製品リアクションカード(Product Reaction Cards)です。

あなたのサイトを見たときの印象を、合計118枚のカードの中から選んでもらいます(幾つでも選ぶことができます)。

そして、選んだカードについて個々に理由を説明してもらうのです。

この方法は、2002年にマイクロソフトのエンジニアたちが考えた方法です。

例えばテスターが、あなたのサイトを見て「古い」というカードを選んだなら、それが「古き良きもの」としての意味合いなのか、「古臭い・前時代的」という意味なのかで詳しくインタビューする必要があります。

重要なのは、そのウェブサイトがユーザーにとって、ポジティブに受け取られているかどうか？です。

もしかすると、あなたが良かれと思っているデザインが、顧客によくない印象を与えている可能性もあります。

複数の人にインタビューすることで、顧客とのギャップを埋めることができます。簡単なのでぜひ一度、トライしてみてください。

(参考元：Product Reaction Cards – Microsoft)

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