【勝手にマイクロコピー診断】日本の通販サイトがPinkoiを参考にすべき9つの理由

事例

マイクロコピー編集部


マイクロコピー編集部です。売れるための最強の一言である「マイクロコピー」を広めるため、日々マイクロコピーの有用性を発信しています。


今回の記事は『勝手にマイクロコピー診断してみた』シリーズです。

今回取り上げるのは、台湾発・アジア最大級のグローバル通販サイト「Pinkoi(ピンコイ)」。

アジアで最も勢いのある通販サイトということで、マイクロコピーの観点から見ても優れた点がたくさん発見されました。

通販サイトを運営されている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

アジアで最も勢いのある通販サイトPinkoiとは?

Pinkoiとは、2011年に台湾でサービスを開始したハンドメイド商品のグローバル通販サイトです。

Pinkoiのサービス開始翌年の2012年売上高は、Etsy(欧米で最もメジャーなハンドメイド通販サイトの一つ)の初年度売上高の2倍となる約1,000万台湾元に上り、今に到るまで急成長を記録しています。

現在、25,000以上のデザイナーやブランドが出店。

93ヶ国への発送に対応し、Pinkoiの会員数は全世界で400万人に上ります。

Pinkoiのマイクロコピーを診断!

アクセサリー、お菓子、レザーシューズ、本棚、フィルムカメラなど…一言で「ハンドメイドマーケット」といっても、Pinkoiで取り扱われる商品の幅は多岐にわたります。

眺めているだけでも楽しいサイトなのですが、よく見てみると随所に細やかなマイクロコピーが使われていました。

それではさっそく、Pinkoiのマイクロコピーをチェックしていきましょう。

検索窓のプレースホルダー

通販サイトで最も使われているのが、検索窓です。

真っ白な検索窓ではなく、検索窓にプレースホルダー(入力案内文字)を入れることで、「どんな言葉を入力すれば良いのか?」ユーザーに提案、誘導することができます。

Pinkoiでも、「商品名・ショップ名で検索」というプレースホルダーが入っていますね。

さらに、検索窓の下に「台湾コスメ マスキングテープ 台湾茶…」など、よく検索されるキーワードが添えてあるところも素晴らしいです。

キーワードにはリンクが設定されており、すぐに検索結果を見ることができます。

ロンドンのエージェンシーBranded3にの調査によると、サイト内検索の利用と売り上げが密接に関わっていることが分かっています。

「サイト検索をしていないユーザーの平均コンバージョン率が2.41%だったのに対し、サイト検索を利用したユーザーでは5.45%と2倍以上もアップする」とのことです。

あなたのサイトでもぜひ、最も検索されているキーワード、もしくはカテゴリー名を特定し、マイクロコピーとしてプレースフォルダへ挿入してみましょう。

プレゼントのポップアップ

サイトを見てまわっていると、このようなポップアップが出てきました。

「ようこそPinkoiへ」
「好きなギフトを選んでください」

まず、「ようこそ」という歓迎ムードのマイクロコピーが素晴らしいですね。

さらに、「好きなギフトを選んでください」とユーザーに選択させるギミックも楽しい工夫です。

このようにプレゼントを差し出されて、閉じるボタンを押す人はかなり少ないのではないでしょうか…

ギフトを選んでみると、「5%OFF」クーポンが貰えました。

ボタンのマイクロコピー「初回購入割引をゲット」は、ユーザーが何を手に入れたのかをハッキリと伝えてくれます。

会員登録のポップアップ

しばらくサイトを見ていると、会員登録・ログインを促すポップアップが出てきました。

初めて訪れたサイトで会員登録をするのは誰にとっても面倒なものですが、Pinkoiはソーシャルログインができるところが素晴らしいですね。

Google、Facebook、LINE、Apple、Twitterなど、メジャーなSNSはほぼ網羅されており、すぐに、気軽にログインすることができます。

スライダーで4種類のメッセージが流れてきますが、ここでもマイクロコピーに工夫がなされています。

■ベネフィットを伝えるマイクロコピー
「プレゼント選びはPinkoiで!喜ばれるアイテムが盛りだくさん」
「人とかぶらないユニークなデザインが勢揃い」

Pinkoiならではの魅力をしっかり伝えることで、「会員登録が面倒だし、他のサイト(いつものサイト)でもいいかな…」と思いかけているユーザーの離脱を防ぎます。

■ ユーザーの不安を解消するマイクロコピー
「充実したカスタマーサービス。日本語対応で安心。」
「海外の素敵なアイテムも簡単、安全に購入可能」

台湾発の通販サイトということで、サイトの全てが日本語というわけではなく、一部は英語も使われています。

英語が不得意なユーザーは不安に思う部分ですが、日本語のカスタマーサービスが充実していることをハッキリと伝えて安心させてくれます。

「大人気!」ではなく「数字」で証明

商品ページのデザインも理想的です。

白っぽいページの中で、クリックしてほしいボタン「カートに入れる」が目を引く赤色になっていますね。

星5評価、お得な情報「【新規登録限定】72時間以内に初回購入で5%OFF!」も赤色で控えめに目立っています。

右下にある商品情報を詳しく見てみると、商品の人気度が数字で表されていました。

「チェックされた回数 121,698回」
「合計販売点数:3025点」
「4179 人がお気に入り登録」

漠然と「大人気!」と書かれるよりも、このような実際の数字の方がはるかに説得力がありますよね。

送料は早い段階で伝える

通販サイトで買い物をしていて、住所、氏名、電話番号など全て入力し、送信した後になって、思わぬ料金(送料・手数料)が発覚した…という経験はありませんか?

ユーザーとしては、ちょっと騙されたような気持ちになりますよね。もちろん離脱に繋がります。

このようなカゴ落ちを防ぐためにも、ユーザーが「支払い料金」を把握した状態で、購入ボタンを押せるのがベストです。

Pinkoiは、商品ページであらかじめ送料が分かるようになっています。

「2個目以降の追加送料」と明記されているところも良いですね。

「せっかくだから何個か買おうかな?」と迷っているユーザーの背中を押してくれます。

ステップチャートをつけてカゴ落ちを防ぐ

カゴ落ちを防ぐには、ステップチャートをつけることがオススメです。

あと何ステップすればゴールなのかが一目でわかるようになっていると、離脱率を下げることができます。

通常はこのようなイメージですが・・・

しかし、Pinkoiのステップチャートは究極にシンプルで、たったの2ステップです。

①ショップを選択

②ご住所とお支払い

たったの2ステップなら、どんなに忙しい人でも、その場で注文を完了できますよね。

空のカートを行き止まりにしない

目的のアイテムをカートに入れたか確認するときや、カートに入れたアイテムを削除したときなど・・・空のカートは意外とよく見られています。

空のカートを行き止まりにしてしまうのは、もったいないです。

Pinkoiの空のカートには、「今すぐ探す」ボタンついており、トップページへ遷移することができます。

トップページへ誘導するだけというシンプルな仕組みですが、トップページから「特集」ページを見たり、「最近チェックした商品」を再検討するなど…次のアクションへ上手く繋げているところが見事です。

クレジットカード番号を入力する不安を解消

海外通販をするときに最も緊張するのが、クレジットカード番号の入力だと思いますが、Pinkoiでは「🔒SSL通信によりデータを安全に送受信できます」というマイクロコピーで不安を軽減してくれます。

余談ですが、「3580」と入力するとクレジットカードのイラストがJCBに、「4980」と入力するとVISAになるところが面白いですね。

初めて通販を利用する人でも分かるデザイン

世の中には、通販に慣れていない人も大勢いるということを忘れないようにしましょう。

例えば、クレジットカードの番号を入力しているとき、「セキュリティコード」が何を指すのか分からない人もいます。

Pinkoiでは、セキュリティコードを入力する段階で、クレジットカードのイラストがくるりと裏返るようになっています。

これなら、初めて通販を利用する人でも一目で理解できますよね。

つい忘れてしまいがちですが、「初めて通販サイトを使う人」「初めて自分のサイトを訪れた人」の視点を持って、ときどきサイトをチェックすることが大切です。

実際に身近な人に使ってもらって、率直な感想を聞いてみると、思いがけない改善点が見つかるかもしれませんよ。

まとめ

今回は、アジア最大級のグローバル通販サイト『Pinkoi』のマイクロコピーを勝手に診断させていただきました。

おしゃれな雑貨が集まったポップなサイトですが、カゴ落ち対策やユーザビリティが考え抜かれ、素晴らしい工夫が満載でしたね。

通販サイトに携わる方はぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか?

日本のサイトでは見られないアイデアをイチ早く取り入れるチャンスですよ!

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