UX（ユーザーエクスペリエンス）とは、「ユーザーが、ひとつのサービスやプロダクトを通じて得られるすべての顧客体験」を意味しています。ユーザー体験ともいわれ、Webマーケティングをおこなう上で、重要な概念です。

似たような言葉で、UI（ユーザーインターフェイス）があります。UIとは、ユーザーとプロダクトの接点を指した言葉です。
UIは、サービスやプロダクトを通じて得られるすべての顧客体験であるUXの一部といえます。

UX向上のためには、ユーザー目線でプロダクトやサービスを改善していくことが必要になります。ユーザーの真のニーズを理解し、反映させることで、ユーザーの顧客体験をより良いものにすることができます。
UX向上のポイントを解説します。

①ユーザーがどんな人か見極める
まず、製品やサービスを利用してくれるユーザーがどんな人か、いわゆる「ペルソナ」を設定します。細かくペルソナを設定することで、ユーザーに寄り添ったUX改善ができます。

②ユーザーテストの実施
ユーザーの声をサービスに反映させなければ、満足のいく顧客体験を届けることはできません。ユーザーの声を深く知るには、ユーザーテストの実施が効果的です。例えば、Webサイトの場合、アクセス解析だけでは分からないページ離脱の理由までを詳しく知ることで、最適な改善案が立てられ、UX向上を大きく左右するポイントになります。

③類似サービスとの比較を行う
UXを観点の中心に据えて類似サービスとの比較をすることで、開発者の「盲点となっていた部分」に気が付くなど、課題を発見しやすくなります。類似サービスより良いUXを提供するにはどうすればいいか、より具体的な改善ポイントが見えてきます。

UXの改善には、優れたUXデザインを知り、実際に使用してみることも大きなヒントになります。参考にしたいWebサイトやアプリをご紹介します。

①アスクル
オフィス用品を中心に幅広い商材を取り扱う総合ECサイトです。検索機能が充実しており、膨大な商品の中から、欲しい商品に簡単にアクセスできます。また、マイカタログというブックマーク機能があり、ユーザーが商品を購入する際の比較検討に役立ちます。

引用元：https://www.askul.co.jp/

②クックパッド
レシピ検索が簡単にできるのは、もちろんのこと人気のレシピがすぐに探せる機能があり、毎日の献立に悩む主婦ユーザーに寄り添ったサイト設計になっています。

引用元：https://cookpad.com/

③LINE
スマートフォン用の無料メールアプリのLINEでは、誰もが使いやすいようなUIの設計をしたことで、従来のメールアプリよりも気軽に相手と会話することができるというユーザー体験を提供しています。メールのように、送受信フォルダを別々に確認する必要がなく、会話の流れを一つの画面で確認することができます。UXデザインの工夫により、欠かせないコミュニケーションツールの1つになりました。

UXとは、「ユーザーが、ひとつのサービスやプロダクトを通じて得られるすべての顧客体験」を意味しています。UX向上のためには、ユーザー目線でプロダクトやサービスを改善していくことが必要になります。ユーザーの真のニーズを理解し、反映させることで、ユーザーの顧客体験をより良いものにすることができます。