行動を起こすきっかけ(=トリガー)がなければ、人は行動を起こしません。
スタンフォード大学のBJフォグ教授によって確立された「フォグ式消費者行動モデル」。
人に行動を起こしてもらうために必要な「動機(モチベーション)」「行動障壁」「トリガー」の3要素の相関関係は以下のような方程式から成り立ちます。
今回は、B=MATのTrigger :トリガー(行動を起こそうとするきっかけ)のマイクロコピー事例をご紹介します。
フォグ(フォッグ)式の詳しい内容については、ぜひこちらをご覧ください。
行動のきっかけになるマイクロコピーの事例
クリックトリガーは、ユーザーが決断を下す瞬間に、心理的な障壁を下げるためのマイクロコピーです。
それらは以下の3種類に分けることができます。
- ファシリテーター型:「不安」「懸念」「疑問」を取り除き行動しやすくするもの
- スパーク型:行動意欲をかきたてるもの
- シグナル型:行動の後押しとなる情報を知らせたり、思い出させるもの
それぞれ、実際に使われているものを見てみましょう。
ファシリテーター型:行動しやすくするもの
ネットで購入するときに、会員登録しなければ購入できないというのは、面倒だと思う人も多いでしょう。
ニトリでは会員登録せずに購入する選択肢があります。
参照:ニトリ
ユーザーを囲い込み、リピーター獲得したいため会員登録してほしいと考えてしまいがちなところですが、ユーザーにとって行動ハードルが低い選択肢を用意することで、かえって売上が伸びる可能性があります。
スパーク型:行動の意欲をかきたてるもの
いろんなメーカーから同じような商品が販売されている場合には、このお店で購入しようというユーザーの意欲をかきたてることが必要になります。
健康志向の高まりもあり、ドライフルーツやナッツは、よく目にする商品です。
どこにでもある商品だからこそ、メディアで紹介されたというポイントは、購買欲を引き出してくれるのではないでしょうか。
参照:楽天
シグナル型:行動の後押しするもの
旅行計画でホテルを探すとき、予算内で同等のホテルがあり、どこにしようか迷った経験は、どなたにもあることでしょう。
世界最大級のホテル予約サイトagoda(アゴダ)では、「今なら79%OFF」と期間限定の割引価格であること、空室が残りわずかであることを知らせる「もうすぐSOLD OUT」、ある期日までは「キャンセル無料」、「ラッキー!チェックした中で最安値です!」などのユーザーを後押しするマイクロコピーが複数見られます。
参照:アゴダ
まとめ
今回は、フォグ(フォッグ)式消費者行動モデルB=MATのトリガー(Trigger)のマイクロコピーについてご紹介しました。
ユーザーのトリガーとなる、お得で購買意欲をそそるマイクロコピーを入れることが、売上向上につながります。
ぜひ、あなたのサイトでも取り入れてみてくださいね。