不安を和らげる言葉:ユーザーを安心させるマイクロコピー5選

事例, 基礎知識

マイクロコピー編集部


マイクロコピー編集部です。売れるための最強の一言である「マイクロコピー」を広めるため、日々マイクロコピーの有用性を発信しています。


あなたは会員登録やエラー画面で不安になったことはありませんか。

「なぜ携帯電話番号を入力しないといけないのか」

「会員登録したら勝手にSNSへ投稿されるのではないか」

「エラーが出たが、次に何をしたらいいのかわからない」

このような不安が払拭されないと、ユーザーは離脱するでしょう。

せっかく素晴らしいサービスを提供しても、サービスにたどり着くまでに諦められてしまったら、元も子もありません。

でも、安心してください。このときに活躍するのがマイクロコピーです。

細かいところにまで気を配り、ユーザーの不安を先回りして言葉を添えるのです。

マイクロコピーを使いこなせればユーザーは安心し、信頼を獲得できます。

今回はそんなユーザーの不安を取り除くマイクロコピーを5つ紹介します。

サイトを設計する際にもお役立てください。

事例1: エラーメッセージで原因を解明

誰でも簡単にデザインができるCanva。

デザインに自信がない人でも多数のテンプレートを使用できるため、楽にチラシやプレゼンテーションの資料などを作成できるのです。

そのようなCanvaのエラー画面では下記のようなマイクロコピーが添えられています。

「The link you used to get here is no longer working. This can happen when the design’s viewing permission had changed.(ここにアクセスするために使用したリンクは機能しなくなりました。これはデザインの表示権限が変更された場合に発生する可能性があります。)」

参照元:https://www.reddit.com/r/canva/comments/1ady95l/please_help_shared_template_link_suddenly_became/

原因を細かく説明することで、ユーザーに安心感を与えていますね。

さらに「Go back to Canva(Canvaに戻る)」ボタンも設置されており、ユーザーが次に取るアクションが明確です。

サイト内でユーザーが迷い混乱するのを防くことができるでしょう。

事例2: セキュリティに関する不安を払拭

次は高学歴男女限定の審査制マッチングアプリ、ブライトマッチです。

「※Facebookには一切投稿されません」と書かれているため、安心してFacebookを使って会員登録できます。

参照元:https://bright-app.com/

特にマッチングアプリの利用は周りに知られたくない人が多く、SNSに投稿されないことは知っておきたい情報ですよね。

その不安を払拭するマイクロコピーを置いておくことで、ユーザーの信頼を得られるのです。

事例3: 個人情報の必要性

ドイツの会社b13 GmbHの記事には、次のようなマイクロコピーの例が掲載されています。

上から2つ目にある、電話番号の入力フォーム直下に、「In case we need to call about your order.(あなたの注文に関して連絡する場合があります。)」と書かれているのがわかるでしょうか。

参照元:https://b13.com/blog/best-practices-and-usability-for-online-forms

ユーザーは基本的に個人情報を教えたくありません。ですから、なぜその情報が必要なのか、言及する必要があります。

この例のように、短い1文を添えるだけでもユーザーの抵抗感を減らせるのです。

たった一文ですが、「あなたの大事な情報だということはわかっていますよ」というメッセージも与えることができるでしょう。

事例4: 登録後の不安を緩和

アメリカのビジネスソフトウェア開発企業のIntuitではメールマーケティングソフトMailchimpを提供しています。

「Start Free Trial(無料トライアル開始)」のページでは、以下のような文言が添えられているのです。

「Cancel or downgrade to our Essentials or basic Free plans at any time.(いつでもキャンセルしたり、エッセンシャルプランまたは基本的な無料プランにダウングレードすることができます。)」

参照元:https://mailchimp.com/pricing/marketing/

無料トライアルを開始する際にユーザーが心配することと言えば、無料トライアル後にお金を払わなければならないことではないでしょうか。

このページでは、いつでもプランを変更できることに言及することで、ユーザーの不安をなくしています。

事例5: 何を説明しているかわからないモヤモヤを解消

顧客分析が行えるソフトウェアを作っているアメリカの会社Userpilotには、Ahrefsというサービスがあります。

このサービスページのダッシュボード上にカーソルをあてると、次のようなポップアップが出現します。

An estimation of the average monthly number of searches for a keyword over the latest known 12 months of data.(最新の12 か月のデータにおける、キーワードの月間平均検索数の推定値。)

参照元:https://userpilot.com/blog/microcopy-ux/

アプリケーションやソフトウェアを使用する際、機能や新たな変更点がユーザーにとって理解しづらいことがあります。

機能の利点や使用方法を簡潔に説明するマイクロコピーを追加することで、ユーザーの不安を和らげ、モヤモヤしないよう助けられるのです。

まとめ

マイクロコピーは、ユーザーの不安を払拭し、信頼関係を築くための強力なツールです。

上記の事例からわかるように、マイクロコピーはあらゆる場面で使用でき、ユーザーを第一に考えたサイト設計ができます。

ユーザーの不安を理解し、それに対応する言葉を慎重に選ぶことで、よりポジティブな体験を提供できるでしょう。

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