サイバーマンデーを振り返る。クリスマス・お正月商戦で使えるマイクロコピー

事例, 考え方

山本 琢磨


microcopy.org 山本琢磨です。

あなたは先週、Amazonで行われていたサイバーマンデーセールを覗いてみたでしょうか?

食料品や衣料品、アクセサリー、FireTVやKindleなどの目玉や、電子書籍も値下げされていたので、このタイミングで買った人も多いでしょう。

このように日本にも認知されつつある「サイバーマンデー」ですが、この後にはクリスマス商戦やお正月セールが続いていきます。

特にこの12月、あなたも、多くのマーケティング担当者と同じように、キャンペーンの準備や年末業務に追われているはずです。

マイクロコピーはやる価値があります。

更新に時間は掛かりません。

もしあなたが、通販サイトを運営している場合、Amazonのような大手のサイトから、盗めることが多くあります。

希少性・緊急性を使う

かつて、ツールドフランスを7連覇し、のちにドーピング問題でその全ての栄誉を剥奪された、ランス・アームストロングはこう言いました、

“私は勝つのが好きですが、何よりも、私はこの失うという考え方に立つことはできません。
私にとっては、失うとは死を意味するからです。”

人は、常に失うことを恐れます。

これは私たち人間が生まれながらに持っている「損失回避」という性質です。

私たちはお金を稼ぎ手に入れるうれしさよりも、お金を失うことによる悲しみのほうが大きいのです。

私たちは商売人ですから、顧客のこの気持ちを上手にくすぐってあげなければなりません。

例えば、通販サイトを見て回っている時に、こんなフレーズに出会ったことはないでしょうか?

緊急性や不足感を伝えることで、2度と来ないかもしれないチャンスを逃してしまう恐れから、顧客は行動を起こします。

  • 残りあと○個
  • 期間限定品
  • 間もなく終了します
  • 在庫限り
  • 今日だけ
  • 最後のチャンス
  • ○日で終了します
  • 急いで
  • 直ちに
  • 今すぐ

先日のアマゾンのサイバーマンデーでも、この希少性・緊急性の演出は行われていました。

あなたの通販サイトを見てみてください。価値のあるものを、いつでも購入でき、無限にあるかのように販売していないでしょうか?

それはあまりにももったい無い売り方です。

引用:amazon.com

つまり、オファーに何らかの制限を課すことを、するかしないかで売り上げに大きな差を生み出します。

例え、1年中売っていたものだとしても、”12月限りのスペシャルプライス”を設定すべきです。

真似すべきマイクロコピー

イギリスのサイト、プロテインやトレーニングウェアのオンライン販売サイトMyProteinでは、上手に期限付きクーポンを用いて販売を行っています。

引用:https://www.myprotein.jp/bars-drinks-foods.list

日本版サイトは少々コピーの翻訳のクセが強いですが、あなたのサイトでもこのオファーの打ち出し方とマイクロコピーを真似すべきです。

“緊急セール、すべてのホエイプロテインをを25%オフ ”
” 50%オフでシェイカーを購入する最後のチャンス ”
“今週のみ半額で大豆クッキーを購入できます ”
“今日はサプリ、トレーニングウェアが33%オフ ”
 
その他にも独占権を与える方法があります。

2016年の米スーパーボウルのコマーシャルで注目され始めた、アマゾンのスマートスピーカーEcho。Echoは、ユニークな「招待制」の販売方式を取っています。

引用:amazon.com

この方法は、あらゆるプロダクツ、ウェブサービスのローンチにも応用が可能です。
(日本ではSNSのMixiもリリース当初、友達からの招待制を採用することで爆発的にユーザーを獲得しました。)

アマゾンのように、「招待メールをリクエスト」の他にも、下記の様々なマイクロコピーをラベルに使うことができます。

  • 今すぐ予約をする
  • 仮登録をする
  • 事前に登録を行う
  • メンバー限定ページを見る
  • 締め切りました (ボタンの下に「次回募集の際、お知らせを希望の方はこちら」を添える)

あなたのサイトでも、購入や登録へのハードルを下げる方法はないでしょうか?

その製品やサービスに興味を持った顧客リストを簡単に獲得できるようになりますよ。

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