マイクロコピーとは?効果と実践的テクニック、成功事例を徹底解説

基礎知識

マイクロコピー編集部


マイクロコピー編集部です。売れるための最強の一言である「マイクロコピー」を広めるため、日々マイクロコピーの有用性を発信しています。


たった数文字の改善でコンバージョン率を劇的に向上させることのできるマイクロコピー。 近年、多くのWEBライターがその重要性に気がつき、自らのライティングに取り入れているものです。 本記事では、そんな「マイクロコピーとは何か?」といった基本的なことから、導入時の効果や役割、そして実践的なテクニックについて詳しく解説していきます。 実際にあなたのサイトに導入するための具体的な事例も紹介するので、マイクロコピーを使って、より簡単に、より確実にコンバージョン率をアップさせたい人はぜひご覧ください。

マイクロコピーとは?

マイクロコピーとはボタンの文言やフォームラベル、エラーメッセージなど、ユーザーの意思決定に影響を与えるインターフェイス上のコピーのことです。

WEB上で迷子になって不安になっているユーザーを目的地までスムーズに案内してくれる標識のようなものだと考えるとイメージしやすいかもしれません。

セールスコピーとの違い

マイクロコピーという言葉と似ているものに「セールスコピー」という言葉があります。

もしかしたら、こちらの言葉の方が馴染みがあるという人も多いのではないでしょうか。

重なり合っている部分もありますが、大きく違うのは従来のセールスコピーが訓練を積んだコピーライターが何日も頭を悩ませて1本のコピーを作り上げるのに対し、マイクロコピーは訓練していない人でも短時間で効果のあるコピーの作成ができるという点です。

例えば、とある整体院のWEBサイトで初診申込に使用していたボタンを「お問い合わせ」から「お問い合わせする」と2文字足して動詞にしただけで成約率が336.3%になったという事例があります。

これがマイクロコピーです。

このように、ユーザーに意識させることなく最短で効果を発揮してくれるものをマイクロコピーと呼びます。

マイクロコピーがなぜ重要?

マイクロコピーの重要度が増してきた大きな理由は、ユーザーが文章を読まなくなったということが考えられます。

行動心理学者のスーザン・ワインセンチュエン氏のレポートによると

「20億回ものユーザーの動きや反応を調べた結果、閲覧者がひとつのページを見ている時間が15秒未満であるケースが55%だった」

ということがわかっています。

つまり、ユーザーの半数以上は15秒未満しかページを見ていないということなのです。

しかし、あなたの商品を買ってくれるユーザーなら必ず見るところがあります。

それがボタンや入力フォーム。マイクロコピーの領域ということです。

マイクロコピーの3つの働き

マイクロコピーには大きく分けて、以下3つの働きがあります。

 

1.不安を和らげる

2.モチベーションを高める

3.操作の指示を出す

 

それでは、それぞれ詳しく確認していきましょう。

1.不安を和らげる

まずは不安を和らげるという働きです。

あなたのサイトに訪れるユーザーは様々な不安を抱えています。

店頭で商品を直接手に取って選べるわけではないので不安は当然です。

「騙されていないだろうか?」

「料金はこれが一番安いんだろうか?」

そんな不安を払拭して、ユーザーの行動を後押しするのがマイクロコピーの働きです。

 

2.モチベーションを高める

次の働きはモチベーションを高めるというものです。

ある意味当然のことかもしれませんが、ユーザーのモチベーションが高い程、こちらが望んでいる行動を起こしてもらいやすくなります。

そして、そのモチベーションを高めるのもマイクロコピーの役割なのです。

例えば、世界でも古くから使われてきた最も強力なワードのひとつ「無料」。

この無料というワードが先頭にきただけでCTR(クリック率)が1.5倍になったという事例があります。

このように、ユーザーのモチベーションをコントロールする働きがマイクロコピーにはあるのです。

 

3.操作の指示を出す

最後の働きは操作の指示を出すというものです。

前述した通り、ユーザーは文章をほとんど読んでいません。

サイト制作者が「これで十分伝わる」と思っていても、不十分である場合が多々あるのです。

とある企業では、その企業のカスタマーサポート担当のスタッフが、商品購入をデモンストレーションした結果、半分以上の人が購入に至れなかったということが起きたこともあります。

「サインアップ」と「サインイン」は何が違うのか。

どのボタンが商品購入のボタンなのか。

「わからない」というのは、それだけで離脱の理由になり得るのです。

マイクロコピーがもたらす3つの効果

では続いて、マイクロコピーがもたらす3つの効果について説明します。

マイクロコピーが持つ働きを十分に活かすことができれば、あなたのサイトにそれだけの効果をもたらしてくれるでしょう。

代表的な効果は次の3つです。

 

1.コンバージョン率の向上

2.リピーターの確保

3.離脱を防ぐ

 

それでは、ひとつずつ、詳しく確認していきましょう。

 

1.コンバージョン率の向上

まず最も関心が寄せられる、コンバージョン率の向上です。

なぜなら、マイクロコピーはCTAやその周辺の小さなコピーのことだからです。

どんなに文章を読み飛ばしたとしても、必ず最後に目にするのがこのマイクロコピーだからなのです。

従来、セールスコピーにおいて最も重要な箇所はヘッドラインだと言われていました。いわゆる見出しです。

これが間違っているとは言いません。

ヘッドラインでそのコピーを見るかどうかを判断するので、ヘッドラインの質が低いと商品を見てすらもらえません。

しかし、ヘッドラインを改善すれば、コンバージョン率は向上するでしょうか。

答えはNOです。

あなたのサイトにはCTA付近で離脱するユーザーがいるのです。

そのユーザーを正しく導き、そっと背中を押してあげるのがマイクロコピーなのです。

 

2.リピーターの獲得

次の効果はリピーターの獲得です。

リピーターの獲得とは、つまりファンを増やすということ。

マイクロコピーはユーザーの心理的ハードルを下げ、不安を解消し、正しい操作の指示を優しく出してくれるコピーです。

そんなコピーで作られたサイトはユーザーにとっても居心地の良い場所になります。

そういったユーザーは、また類似の商品を購入しようと思った時に、サイトが使いやすいという理由だけでも、リピーターになってくれる確率が高まるのです。

 

3.離脱を防ぐ

最後の効果は離脱を防ぐというものです。

ユーザーはサイトが使いにくいと感じればすぐにでも離脱します。

マイクロコピーはそんなユーザーの満足度を高め、正しい道順に導いてあげる効果があります。

その結果、離脱者も減りコンバージョン率等が高まるのです。

今すぐ使えるマイクロコピーのテクニック

では、今すぐ使えるマイクロコピーのテクニックを5つ紹介します。

あなたのサイトですぐに活用できそうなものから試してみてください。

心理的ハードルを下げる

まずはマイクロコピーで心理的ハードルを下げましょう。

例えば、「クレジットカードの登録は必要ありません」や「あなたの個人情報を第三者に共有することはありません」などのコピーで不安を和らげ、懸念を払拭します。

簡潔なコピーを使う

マイクロコピーでは簡潔なコピーを使いましょう。

文章はシンプルに、一度に2つ以上のことは伝えないように意識するといいです。

アクション指向の言葉を使う

ビジネスサイト向けのコンバージョンボタンでは、可能な限りアクション指向の言葉を用いるといいでしょう。

「問い合わせる」「今すぐ申し込む」「席を確保する」などの能動的な言葉遣いはユーザーの積極性を引き出すことができるからです。

数字で伝える

マイクロコピーに数字を用いると、主張の具体性が増し説得力を高める働きがあります。

例えば、その手続きにどのくらいの時間がかかるのか記載したり、ボタンに「3ヶ月無料で始める」と具体的な数字を入れたりすることがこれにあたります。

タイミングワードを効果的に使う

ユーザーに後回しにされないように、今すぐ行動して欲しいことをボタンでアピールするのも効果的です。

「今すぐ」のような言い回しは、相手に対してこの瞬間に行動すべきだということを伝えています。

そうすることで、買おうか迷っているユーザーの背中を押してあげることもできます。

マイクロコピーの具体的な事例

それでは、実際のサイトで使われている事例をいくつか紹介します。

参考にご覧ください。

事例①:Netflix タイミングワードで行動を指示

引用:Netflix

動画視聴サービスを提供しているNetflixのトップページです。

赤で強調されたボタンがわかりやすく「今すぐ」というタイミングワードが使用されています。

事例②:tapple ユーザーの不安をなくす

引用:tapple

次は恋活・婚活マッチングアプリ「tapple」のサイトです。

さっそくはじめるというマイクロコピーの下に次のようなマイクロコピーが使われています。

引用:tapple

※高校生を除く、満18歳以上の独身者向けサービスです。

マッチングサービスで発生しやすいトラブルに不安を感じているユーザーのためのマイクロコピーです。

事例③:やずや 親切すぎるくらいの説明

引用:やずや公式通販サイト

最後は健康食品を扱っているやずやのHPです。

緑色の申込むボタンは簡潔でわかりやすいと思いますが、注目したいのはボタンの上。

「申込む」ボタンを押すとお申し込みが確定されます。との記載があります。

それくらい言わなくてもわかりそうなものですが、親切すぎるくらいでユーザーにはちょうどいいのかもしれません。

マイクロコピー作成時のコツと注意点

最後にマイクロコピーを作成する際に気をつけたい点について説明します。

マイクロコピーは簡単かつ、すぐに効果が出るテクニックですが闇雲に組み込んでも思った通りの結果は出ません。

いくつかの点に注意しながら活用するようにしましょう。

ユーザーを理解する

まず最初に気をつけたいのはユーザーを理解するという点です。

これは「ペルソナ設定をしっかり行いましょう」といった表面的な話ではなく、あなたの商品を買ってくれるユーザーはどんな言葉に反応し、普段どんなものを目にし、どんな不安を抱えているかということです。

なぜなら、あなたの商品を求めているユーザーのことを本当の意味で理解しないと、マイクロコピーの働きである「ユーザーの背中を押してあげる」ということが適切に行えないからです。

A/Bテストを行う

そして、マイクロコピーを設置したら、A/Bテストも行いましょう。

ユーザーの理解とも関係しますが、どんなマイクロコピーが効果的かということは、結局のところテストしてみないことにはわかりません。

いくら、タイミングワードを使うのが効果的だからといって「今すぐ」を多用しすぎていれば、ユーザーはそのことに慣れてしまい、反応してくれなくなるかもしれません。

だからこそ、テストを行い、その時のユーザーに最適なマイクロコピーを知る必要があるのです。

優れた事例をたくさん見る

世の中には優れたマイクロコピーが数多くあります。

あなたのサイトよりも成果を上げているサイトが、どんなマイクロコピーを使っているのか。

どんな言葉でユーザーの不安を払拭し、ユーザーのモチベーションを高めているのか。

そして、あなたがついつい押してしまうボタンにはどんなマイクロコピーが使われているのか。

ぜひ、優れた事例をたくさん見て、マイクロコピーを見る目を養ってください。

 

こちらの記事でもいくつかの成功事例を紹介しているので参考にしてみてください。

まとめ

マイクロコピーは、あなたのサイトで迷子になっているユーザーを優しく案内し、目的地まで連れて行ってくれる標識です。

そして、ユーザーの抱える不安に寄り添いモチベーションを高め、操作の指示を伝えて、最後の一歩を踏み出すために背中をそっと押してあげるコピーです。

正しく使うことができれば、数分の作業時間で大幅なコンバージョン率の改善も夢ではありません。

マイクロコピーはセールスコピーのように専門的な知識が必要なものではありません。

ましてや何年も修行を積まなければ扱えないようなものでもないのです。

ユーザーのことを誰よりも理解しているあなただからこそ、最大のリターンを得ることのできるダイナミックな戦略です。

ぜひ、本記事を参考にマイクロコピーを効果的に使ってみてください。

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