【翻訳記事】スパムみたいな通知を止めてくれ!(ある人のテクノロジー業界への嘆願書)

 

著者:John Saitoについて
JohnはDropbox Paperでライティング・デザインを担当。前職はYouTubeとGoogle、そしてコナミ。この記事はuxdesign.ccより”Stop the spammy notifications!”の翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

 

 

 


私は一日に約30回の通知を受けとっています。その1回ごとに毎回、携帯は着信音を鳴らし、携帯の確認をしなくてはならず、それが1日で30回も続きます。朝食を準備しているときも、会議へ急いでいるときも、子供をお風呂に入れてるときにも通知が届いて携帯が鳴ります。

僕は携帯にこのような通知をよく見ます。

「ベンは知り合いですか?」

もちろんベンは知り合いだよ。彼は素敵な人だよ。でも正直言って、Facebookに追加する必要なんてないんだ。僕たちはたぶん3~4回くらい会社で話したよ。それだからって彼が僕の私生活を知る必要がある?しかも今は朝の9時35分で、仕事に遅刻しているっていうのに、Facebookに友達追加するかどうかなんて、考えたくもない。

“スワイプして閉じる”

僕たちは数値以上の存在だ

通知だっていつもそんなにスパムみたいじゃないよ。僕は通知がタイムリーで内容も適切で、役に立ったなって思ったこともある。

僕の天気予報のアプリはいつ雨が降るかを教えてくれた。

スポーツのアプリはジャイアンツの試合が始まることを教えてくれた。僕が知りたいと思っていた情報だから、僕はすごくこのアプリが通知してくれるのを気に入っていたんだ。

でも、時間が経つにつれ、ルールが変わってしまったんだ。企業は毎日のアクティブユーザーに執着するようになってしまった。リピート率や定着率といったことが重視されて、いつからか僕たちは、人からダッシュボード上のただの数字になってしまった。

僕たちは企業に、僕らは機械的に集められた数値以上の存在なんだってことを思い出させる必要があると思う。

僕たちは忙しく生活を送る血の通った人間なんだ。僕たちは楽しむために毎日アプリを使う必要なんてないから、スパム並みにやってくる通知で、自分自身を惑わす必要はないんだ。

 

もっと深く考えてみよう

僕はこの記事を、アプリ制作者全員が、自分たちが送信している通知についてもっと深く考えるように促すように書いてるんだ。僕が「自分たち」って呼ぶ理由は、僕もテクノロジー関連企業で働いているからと、僕たちの業界全体が通知に対してだんだん不注意になってきていると感じるからなんだ。

Facebookだけじゃない。僕たちの大好きなGoogleもAmazonもTwitterもYelpも他にもたくさんのアプリもそうなんだ。確信を持って言えるけど、数年前はこんなに沢山の通知は来なかった。僕たちが何か対策をしない限り、アプリはこれからもどんどん生活に侵入して、通知はスパム並みになるんじゃないかと懸念しているんだ。

アプリ制作者全員に気付いてほしいんだ。あなたが送る見当違いな通知はすべて、あなたのブランドイメージを徐々に傷つけているよ。より多くの情報を得るためにユーザーを困らせるうっとうしい企業として本当に有名になりたい?そんなことないよね?僕たちのユーザーは、より良いものにふさわしい人たちなんだよ。

「わたしを見て!わたしを見て!わたしを今すぐに見て!楽しむことって楽しいね。でも楽しむ方法を知らないといけないね。」
Image credit: Theodor Seuss Geisel, Random House Books


通知は妨害

たぶん内面的な影響を思うと過激な表現だけど、通知のことを「中断・妨害」と言い換える必要があるとおもう。もしそうなったら、上手くいけば、通知を送ることについて僕たちはもっと気を付けるようになると思うから。

雨が降るって伝えるために、僕を「中断・妨害」してもいい?うん、いいよ。

LinkedInで誰かが記事をシェアしたことを知らせるために、僕を「中断・妨害」してもいい?たぶん、ダメ。

そしてまた、毎日こんな妨害がくる。

【スース・ラークソネンはシェアしました:「良い女の子は現状に満足できないって思うと、一生懸命努力をして、勝利を収めます。」】

僕はスースは素晴らしいと思うけど、なんでLinkedInは僕がこれを今読みたいって決めてかかるんだろう?これを受け取った時、僕は会議中だったよ。LinkedInは僕がこの記事を読むために、今やっていることを止めるって、本当に思っているのかな?

なんで通知をオフにしないの?

これを読んでるあなたはきっと、通知をオフにすればいいだけじゃないの?って思っているよね。理由はちゃんとあるんだ。

1.簡単に退会・解除する方法がない
普通のメールマガジンなら、簡単に退会・解除することが出来るよ。メールのフッターのどこかに「退会・解除」を探せば見つかるよ。事実、2003年のCAN-SPAM法は法的に加入解除を定めているからね。

でもアプリになると、簡単に通知を避けるための法律がないんだ。アプリの通知を避けるのは、メールマガジンの退会や解除ボタンをクリックするよりも、はるかに難しいんだ。



2.適切な設定方法を見つけるのが難しい
iPhoneではどうなのかわからないけど、僕のAndroid携帯ではアプリの通知設定を見つけられないことがよくあるんだ。
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例えば、Facebookのアプリで通知設定のカスタマイズ方法を知ってる人はAndroidユーザーでどれだけいるんだろう?通知設定を見つけるのは、マリオゲームで隠れコインを見つけるよりも難しいことなんだ。

最終的に僕はFacebookの通知設定を見つけたけど、「この人は知り合いですか?」という通知をオフにする方法を僕は見つけられなかったんだ。



3.通知全部をオフにする必要はない
特定の通知を簡単にオフにする方法があったとしても、僕は通知全部をオフにする必要はないんだ。重要ではない通知は、初期設定として「オフ」にすべきだと思う。

重要な通知以外の追加の通知も欲しいって思ったら、使っている人自身で通知をオンに出来るようにしたらいいと思うんだ。ユーザーが実際にアプリを使っている間は、アプリ内で追加通知を促すのはいいと思う。でも皆が全ての通知を欲しがっているだなんて決めつけないでほしいんだ。

 

 

いつなら通知を送ってもいいのか?

ここまで読むと僕はアプリの通知を否定してるように見えると思う。でも僕は間違いなく、特定の通知についての価値はあると思ってる。良いタイミングで来た通知は、信じられない位にとても便利で役に立つんだ。

アプリで新しく通知を作成するとき、僕は簡単なチェックリストを使って、喜んでもらえる通知かどうか確認しているよ。自分自身に以下の3つのことを聞くんだ
。

1.丁度いいタイミングかな?
本当に大事な時に通知を送ってみるんだ。もし通知を送るのが速すぎたり遅すぎたら、その通知はただの迷惑なものに思われてしまうから。



2.本当に必要とされてるかな?
ユーザーが本当に必要としている通知だって確信があるときにだけ、通知は送るんだ。ユーザーが興味を持っている可能性が少しの場合なら、リスクは侵さない。製品やメールのように情報を伝える他の方法を見つけるんだ。



3.役に立つかな?
ユーザーの役に立つ通知だけを送るんだ。通知を受け取ったユーザーが「ありがとう」と言うかな?もしそうなら、その通知はお役に立ててるっていうサインなんだよ。

この話を皆に伝えて

通知は信じられないほどパワフルなんだ。通知はユーザーとコミュニケーションをとれる主要な方法の一つなんだ。このたった2~3行の文章が、アプリで一番重要なものかもしれないんだ。僕がこの記事で伝えたいことは、僕たちアプリ制作者は通知で伝えることをもっと慎重に考えようということなんだ。

あなたは最近、通知がスパムのように次々と届いているなって感じない?もしそうなら、この記事を広めるのを手伝ってほしいんだ。スパムみたいな通知を一度一緒に止めよう。


「プッシュ型の通知」の使い方は、自社サービスに自信を持っている人ほど要注意。どれだけユーザーがプッシュ通知に反応したか?を数字だけで判断するようになると、次第にメッセージが過激になり、どうでもいいことを大げさに伝えるようになってしまう。Johnさんが、「過激な表現だけど…」と前置きしつつ通知は妨害とまで言い切っているように、人の生活、穏やかなひととき、忙しい場面に、強引に介入する側面があることを認識しよう。じゃなければ、狼少年のように、本当に伝えなければならないことを伝えたい時に、相手にされなくなるからだ。

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