【翻訳記事】Google UXライターとの対談

著者:Yuval Keshtcherについて
世界最大のUXライティングのコミュニティであるMicrocopyUX Writingを運営、uxwritinghub.comの代表を務めるイスラエルのUXエキスパート。この記事はprototypr.ioより”Interview With A UX Writer From Google“の翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

“私は、製品を売るだけでなく、実際に製品を作り出す助けになれると知って鼻高々でした”

みなさん、こんにちは!私は Tiffany Lee、インドで公共交通機関を利用する旅と地図に焦点を当て、Google Map UXライターをしています。私はロサンゼルス出身ですが、生まれた後、10年間はオハイオ州のヤングスタウンで過ごしました(ちなみに5年生の時はスイスで過ごしました)。

大きな秘密は無いけれど、実はブリトニースピアーズのミュージックビデオのバックに映っているんです。大したことないですよ、ロサンゼルスに住めば体験できます!

あなたにとってマイクロコピーが意味することとは、一言で言うと何でしょうか?

「お手伝い」です。

あなたはどうやってUXライティングの手法を身につけましたか?

私は、人生の全ての時間をクリエイティブライターとして過ごし、キャリアのほとんどを通じて、ジャーナリズムとコピーライティングを追求してきました。前職では、私はマーケティングコピーライターであり、社内全体で唯一、ライターと呼ばれる職に就いていました。そこで私はUXライティングに没頭していました。

UXチーム(UXという存在)はUIテキストに役立つという点から私にアプローチをし、そして私は、実際の業務経験を通して、この新しいスキルを学びました。

これ以前、私はUXがキャリアパスになるとは知りもしませんでした。だから私は、製品を売るだけでなく、実際に製品を作り出す助けになれると知ったことに鼻高々でした。

あなたは、あなたが働いているプロジェクトのどこにインスピレーションを感じますか?

形式上、私はたいていの場合、ライティングのインスピレーションを得るために、他のGoogle製品を探します。他社の製品はスマートなレイアウトや巧みな言葉を用いていますが、それは結局のところ、異なるユーザー、異なる旅程、異なる共通感覚に向けて作られた製品でしかありません。

私の言葉は、私たちが助ける人々への深い理解と、製品とその目的についての包括的な理解から生まれるのです。

しかし、毎日私にラップトップを開くよう駆り立てるのは、私たちのユーザーの持つストーリーです。彼らは、私にとって最も大きな学習とモチベーションの源と言えるでしょう。

私たちには、全世界のあらゆるプロジェクトにかかわる人々と直接話すことのできる素晴らしい研究者がついています。

私は、私たちの仕事が、時間の節約から身体の安全に至るまでのあらゆるものに関して、人々にどのように役立っているかについて、とても多くのリアルな話を聞くことができます。その中の一部の話を聞くと、時に私は言葉を失い、目に涙が浮かぶことさえあります。UXに携わる者としての私たちの仕事は、おそらく私たちが考えているよりもはるかに重要なのです。

Google UXライターの一日を教えてください。

大部分の時間は、各プロジェクトに十分なコンテキストと検証を得ることに費やしています。それらが空白の状態でうまく書き上げることは誰にもできません。だから私は、一つの言葉を入力するよりも前に、デザイナー、プロダクトマネージャー、エンジニア、他の作家、研究者と絶えず繋がっているようにしています。

UXライターは、非常に広い範囲の製品に関わっているため、私たちがこうした知識の中心になる傾向があります。

プロダクトライターとしてのあなたの強みはなんですか?

こればかりは認めざるを得ませんが、私はかなり心配性な人間です(ライターの皆さん、そうでしょう?)。行動を起こす前に、わずかなシグナルを拾い上げて、思いつく限りの全ての結果 通常それは最悪の場合のシナリオ を考慮するのが私の性格なのです。私は、決断を下すための、そして自分の意思決定が私の周りの人にどのように影響するかについて考えるためのデータを求めています。心当たりがありませんか?

最近まで、私は不安と共感の関係を理解し​​ていませんでした。製品を開発する全ての人にとって、ユーザーのニーズに共感し、敏感になる力は不可欠です。不安は共感の「スーパー」バージョンのようなものになることもあり得ますから。私は自分でもほとんど気付かないうちに、人生の大半を掛けてUXの原則を練習してきていたのです!

つまり、不安は例えばレストランを選ぶことさえ悪夢にしてしまいますが、ありがたいことにそれは私の仕事に繋がっているのです。私は、このことが私をより優秀なライターにしてくれると全面的に信じています。

あなたはより多くのUXライティングがハイテク業界に参入することが可能になると思いますか?なるとすればどのように?

間違いなく可能になるでしょう!あなたが会うほとんどのUXライターは、ジャーナリズムやマーケティング出身で、大多数はハイテク産業以外から入ってきた人たちです。私は、今現在はUXライターをしている脚本家や小説家に会ったことがあります。

しかしながら、多くの将来性に満ちたライターは、いまだこのフィールドがあることを知りません。会社が本質的には同じ役割に対して異なる肩書を使うことに役立つわけでもありません。

UXライターはFacebookのコンテンツ戦略家と同じです。しかし、ライターはどやってそれを知るのでしょう?

このフィールドは徐々に進歩してはいますが、ハイテク業界における「物語」にはいまだ多くの乖離があります。私たちのようなライターにとっては、私たちのネットワークや働く場所を明らかにし、伝え広めていくのは本当に大変なのです。

UXライティングの分野に足を踏み入れたいと思っている人に役立つ3つのヒントをお願いします。

1.UXに脅かされることはありません!あなたがあらゆる分野に精通したライターであれば、あなたは既にUXライティングに求められるコアスキルをもっています。

2.あなたのポートフォリオでは、問題、アプローチ、解決、という3つの事柄について述べましょう。「before」のサンプルで簡単に問題の概要を説明し、そして「after」のサンプルで解決策を示します。どのようにして解決策に辿り着いたのか(ユーザーの旅行を検証したのか?成功の指標を測ったのか?)、アプローチについても説明します。アプローチに注目することは、解決策に注目するのと同じくらい重要です。

3. あなたの現在の仕事に、UXを役立てましょう!実際のUXライティングを経験するのは簡単ですし、デザイナーやエンジニアにとってもありがたいことです。

もし「最も重要な秘密」(ウェブサイト、本、コーチ)のリストがあるとしたら、あなたは何を含めるでしょうか、それはなぜでしょうか?

UXライティングの方針に確信が持てない人は、全体会でUXデザインのワークショップに挑戦してみてください。UXライターは、UXデザイナーと同じ原則に沿っており,ワークショップでは一夜にして、期待すべきことは何か、分かりやすい概要をみることができるでしょう。

全体会は世界中で行われ、オンラインコースも開設されています。多くのトップ企業が、従業員をさらなる教育の場へと送り込んでいます。決して安くはありませんが、どっちつかずの態度でいるなら、投資の価値はあると思います。

ちょっとした楽しみのために、お気に入りのマイクロコピーの例を教えてください。

Lyftアプリのチップ確認画面はいつも私を笑わせてくれます。 これは、ユーザーとドライバーの両方をねぎらう、たった一つのなんでもないラインです。このアプリがどのように、見過ごされたスペースに作り出した小さな喜びによってアプリをより楽しいものにしているのか、次の画像を見てみましょう。


UXライターへのインタビューシリーズ第一弾をお届けしました。優れたマイクロコピーを設計するのに「心配性であること」はとても役に立ちます。入念なリサーチ、ユーザーテストの実施、デザイナーやコーディング担当者との密なやりとりが、リスク回避に繋がるからです。また、比較的新しい職業であるUXライターたちの出身の多くが、ジャーナリズム、マーケティング出身者、中にはシナリオライティングのスキルを持った人たちがいることも興味深いですね。

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