マイクロインタラクション(micro interactions)とは

マイクロインタラクション(micro interactions)とは

製品やソフトウェアに含まれる機能の、細部の挙動、振る舞いのこと。ユーザーが起 こしたアクションに対してフィードバックを提供したり、進行中のプロセスを示したり、操作を円滑にする目的で用いられます。

マイクロインタラクションは、普段人間が使っている言葉と同じ言葉で語りかける 「ヒューマンセンタードデザイン」という考え方が元になっています。

例えば、現実の世界で顧客が店員から買い物をする際に、会計・ラッピングをしている間、店員さんに「少々お待ち下さい」と言われるシーンがあります。顧客は店員の状況を実際に見て進捗状況を確認したり談笑したりしながらその時間を待つことができます。

しかしながら、WEBサイトで何かの操作を行った後、画面には「しばらくお待ち下さ い」の文字だけが表示されて数十秒待つことになったら、多くのユーザーは待つことを苦痛と感じます。そのような状況を解決するため、進行状況や何を行っているかのイメージアニメーショ ンなどを表示するのが、マイクロインタラクションです。さらにそこに作り手のユーモアが加わるとユーザーは楽しい気持ちでその時間を過ごすことが出来ます。

メールマガジン配信サービスの「MailChimp」では積極的にマイクロインタラクションを取り入れています。メール配信中の画面ではMailChimpのキャラクター動物がメールを送付しているアニメーションを表示しています。

その後、配信が完了すると、配信成功した時に喜びをハイタッチで共有するアニメーションが表示されます。

この考え方は、多くのWEBサイトにも応用できます。

例えば、
・ユーザーが会員登録を完了した画面
・ファイルアップロードに失敗した後のエラー画面
・404エラー画面

などユーザーが起こしたアクションの後に必ず見るページが無機質なものになって いないでしょうか? このような画面にもマイクロインタラクションの考え方は応用できます。アニメーショ ンや画像をすぐに取り入れるのが難しい場合は、マイクロコピーを表示するだけでも ユーザーの心象は大きく変わります。

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