マイクロコピーでアフィリエイトのクリック率を上げる方法

作り方

Adham Dannaway


2005年よりプロダクトデザイナーとして活動しているAdham Dannawayです。UIデザイン&デザインシステムに特化したのUIデザイン本を執筆しています。

アフィリエイトのブログを運営していたら、こんな悩みありませんか?

  • アフィリエイトのリンクがあまりクリックされない
  • サイトには訪れてくれるのだが、アフィリエイトはスルーされてしまっている
  • 上手くアフィリエイトをクリックさせる方法がわからない

多くのアフィリエイターがアフィリエイトのリンクをクリックされず、悩んでいます。

そこで救世主となるのが『マイクロコピー』です。

マイクロコピーを使えば、

  • 数文字で1.5倍の成約率up
  • 60分もかけずにクリック率30%以上up
  • クリック率upに比例して利益率も20%以上up

など、短期間で売上を上げることができます。

最近マイクロコピーは、おかげさまで世の中に少しずつ認知されてきましたが、まだまだ知らない人の方が圧倒的に多いです。

マイクロコピーは知っているだけで、売上up、かつ差別化になるので、ぜひ今回の記事を読んで、マイクロコピーでアフィリエイトの売上も上げちゃってください。

マイクロコピーとは

マイクロコピーの定義

マイクロコピーとは、購入ボタンやエラーメッセージ、決済画面や入力フォーム周りの短いコピーなど・・・

正直言って、これまでコピーライティングの教材や、専門家が全く話さなかった、非常に細部の箇所のコピーのことです。

マイクロコピーのイメージ図

近年、このマイクロコピーが、米国のITベンチャー企業や、スタートアップ大国であるイスラエルの企業のウェブサイトで活用されています。

マイクロコピーで改善できる箇所は下記の通りです。

  • ボタン(及びその周辺)
  • サインアップ画面
  • ログイン画面&パスワード復元ページ
  • 入力フォームのラベル
  • プレースホルダーテキスト
  • メニュー、ナビゲーション
  • プログレスバー
  • アプリの通知
  • 確認メッセージ(購読、解除、変更保存)
  • 取引関連メール(自動送信メール)
  • ローディング画面
  • サンキューページ
  • 警告メッセージ
  • エラーメッセージ
  • 404ページ
  • お問い合わせ

マイクロコピーについての詳細は「マイクロコピー基礎知識まとめ」をご覧ください。

世界的企業が活用するマイクロコピーの基礎知識まとめ

マイクロコピーのメリット・デメリット

メリット

マイクロコピーのを使うことで、

  • 短時間でクリック率、コンバージョン率、売上を伸ばすことができる
  • 事例を参考にすれば、誰でもすぐに使えることができる
  • まだ世の中に認知されていないので、競合他社と差別化できる

という効果を得られます。

デメリット

マイクロコピーを使う事によるデメリットは基本ないのですが、あえてあげるとしたら、

「商品がない、アクセスがない、システムエラーがある状態ではマイクロコピーを使っても効果がない」

というところでしょう。

マイクロコピーは、商品・サービスを購入しようと思っている方に対して後押し、または不安を除去する言葉となります。

そもそも商品がない、サイトにアクセスがない、システムエラーが発生している所では効果を発揮しません。

マイクロコピーとセールスコピーの違い

多くの方がご存じのセールスコピーとマイクロコピーとの違いをまとめました。

古典的なセールスコピー マイクロコピー
写経をする 訓練はいりません
ヘッドラインを100本書く ボタン1単語差し替え
人を惹きつけ動かそうとする 意識させない
最低でも10日かかる 15分でできる
ノウハウが職人の頭の中 データや結果で誰でもわかる
毎回書き直し 1回でずっと売れ続ける

セールスコピーは売上をつくる上でも大切な手段です。ただ売上をすぐに上げたい場合、0からセールスコピーを作るとなると時間がかかります。

また質の高いセールスコピーを作成するスキルを習得するためには時間をかけて努力する必要があります。

セールスコピーのスキルがなく、すぐに売上を上げたいと思っているのであれば、「すぐに改善できて、すぐに売上が上げられる」所から優先的に改善していくべきです。

マイクロコピーは、学んだその日から活用でき、すぐにクリック率、コンバージョン率を改善できます。

マイクロコピーでアフィリエイトのクリック率を上げる方法7選

マイクロコピーを使ってクリック率を上げる方法は、たくさんあるのですが、その中でも、すぐにアフィリエイトで活用できる8つの方法をお伝えします。

①ボタンラベルでベネフィットを伝える

ボタンラベルが「登録する」「フォームへ移動する」「ダウンロード」といった言葉になっていないでしょうか?

サイトに訪れた人は、クリックする直前まで「行動しない理由」を探しています。自分にとって何も良いことがないと思ったら、めんどくさい、あとでいい、などの理由でクリックするのをやめてしまいます。

クリックしてもらうためには、ボタンにベネフィットを入れてみましょう。

例えば、代表的な例としては「無料」があります。「無料でダウンロード」「無料で資料請求」など、無料があることで、少しめんどくさくても、無料だったら手に入れたいという感情になります。

Thunderbirdの無料ダウンロードボタン

(Thunderbirdのボタン)

Zoomのサインアップのボタン

(Zoomのボタン)

②ボタンラベルにクリックトリガーを添える

クリックトリガーとは、ボタン周りに書かれている言葉のことです。

クリックトリガーには3種類あります。

  1. クリックする前の「不安」「懸念」「疑問」を減らす
  2. ベネフィットなどで行動への意欲を高める
  3. 行動の後押し

それぞれ具体例を見ながら確認していきましょう。

1:クリックする前の「不安」「懸念」「疑問」を減らすクリックトリガー

クリックする前の色んな不安・懸念・疑問を先回りして解消します。

例えば、あるサイトでは無料登録をしようとする時「本当に無料なのか?」「あとで請求されるのではないか?」という不安を解消するために、クレジットカードは不要であることを伝えています。

vwo.comのサインアップボタン

(vwo.comのサインアップボタン)

また皆さん大好き、マッチングアプリでは、登録したら身近にバレるんじゃないか?とおびえる所を解消するために、Facebookには一切投稿されませんということを伝えています。

ペアーズのボタン

(ペアーズのボタン)

2:ベネフィットなどで行動への意欲を高めるのクリックトリガー

クリックしたくなるような、ユーザーのベネフィットを書いて、行動意欲を高めましょう。①の「ボタンラベルでベネフィットを伝える」に似ていますが、ボタンの周りにベネフィットを書くのも効果的です。

サインアップボタンの横に「無料」という単語を入れただけで、CVR28%もupしております。

サインアップボタンの横に「無料」を入れた例

(SNS video.comのサインアップボタンの横に「無料」を入れた)

3:行動の後押しのクリックトリガー

購入を迷っている時、他人のレビューが良かったら買いたくなった経験ないでしょうか?

大手通販サイトでは購入ボタンの周りに星評価, €200以上で送料無料,支払い方法を追加したら、売上24%UPしました。

大手通販会社Overtoomの購入ボタン

(大手通販会社Overtoomの購入ボタン)

サイトに訪れたユーザーは、上から下に読んでいくので、

  • ボタンの上:行動へのモチベ―ションを高める言葉
  • ボタン内:認知コストを下げる(押すと何が起きるが分かる、後戻りができる)
  • ボタン下:懸念、不安を解消

ということを意識するとよいでしょう。

③簡潔なコピーを入れる

具体的な言葉にしたほうがよいのですが、具体的にしようとすると、言葉が長くなりがちです。

長くなりすぎると、読むのに時間がかかり、ストレスを与えてしまいます。

サイトを訪れる人はほとんど全員忙しい日々を送っています。

あなたのサイトに数十分もかけてられません。

少しでも読みにくかったり、ストレスがかかると感じたら、すぐに別のページに移動してしまいます。

そうならないためにも、言葉はできるだけ、簡潔にするようにして下さい。

「もう少し短くできないか?」
「もう少し簡潔な表現に言い換えられないか?」

1秒読んで理解出来なければ、ユーザーはどこかにいってしまうという心がけで、言葉を短めに簡潔にわかりやすくしましょう。

④ 数字で伝える

数字を使うことで、具体的にイメージがわき、信憑性と説得力を高める効果があります。カンセリングをしたい時に、無料というベネフィットに加え、30秒という数字があることでどれくらいで終えることができるのかイメージができ、クリックしやすくしてあります。

インターネットFaxサービスを提供しているeFaxでは、「30日無料トライアル 2分でお申込み」というボタンを作っています。

eFaxの申し込みボタン

(eFaxの申し込みボタン)

数字の表記方法のコツとして、ベネフィットして出したい数字を大きく、少しデメリットになりそうな数字を小さくすることです。

無料トライアル期間はベネフィットとして出したいので、1カ月ではなく「30日」と大きくだしています。

逆に申し込みをする上でかかる時間は、ユーザーにとってデメリットとなるので、120秒ではなく「2分」と小さく見せています。

これが「1カ月無料トライアル 120秒で申し込み」だと少し受け取り方が変わりませんか?

このように数字の表記を少し変えるだけでも、ユーザーへの伝わり方が変わります。

⑤ 社会的証明の原理を使う

多くの人が利用しているものは正しいと考える傾向にあります。社会的証明と言います。

この原理はマイクロコピーでも活用できます。

ある瞑想アプリでは、どれくらいのユーザーが利用しているのかを数字で記載してあります。

瞑想アプリの社会的証明

(瞑想アプリの社会的証明)

多くの人が使っているという記載があれば、ユーザーは安心して利用します。お客様の声などを載せるのも良い方法です。

⑥推薦の声を伝える

権威のある人物の推薦の言葉は、購買意欲を高めます。販売している商品・サービスを利用している人の中に、その業界の権威のある方がいるのなら、お願いして推薦の声を書いてもらうのは有効な手段です。

タスク管理サービスTaskworldのサインアップボタンの横には、権威のある人物の声が載っています。

Taskworldのサインアップボタン

(Taskworldのサインアップボタン)

⑦保証、アフターサービス、リスクフリーを伝える

保証や、行き届いたサービスがあれば、お客様のリスクを最小限に抑えることができます。

例えば、オンライン学習サイトのUdemyでは、受講ボタンの下に「30日間の返金保証」というマイクロコピーが添えてあります。

もし受講してみて、思っていた内容と違った場合、どうしようという不安を取り除いてくれます。

Udemyの受講ボタン

(Udemyの受講ボタン)

もし返金保証などがつけられるのであれば、つけてユーザーに安心をさせましょう。

株式会社オレコンでのマイクロコピーの具体的な事例

株式会社オレコンでも、もちろんマイクロコピーのテストを行っています。

メルマガ登録フォームの「無料で受け取る」のすぐ下のマイクロコピーの文章でABテストをしてみました。

株式会社オレコンのメルマガフォームの改善例

「※1文字でも間違えるとプレゼントを受け取ることができませんので、半角英数文字で正確に入力してください。」

のマイクロコピーを下記の文章いに変更しました。

「※書籍化が決定!2017年6月に発売予定の「(仮題)ザ・マイクロコピー」未編集原稿の一部を読むことができます。」

なんと76.81%の成約率UPとなりました。

成約率が上がった要因としては、「無料」で受け取れる、に加え「未編集原稿が読める」というベネフィットを伝えたことが考えられます。

ボタン周りの言葉を少し変えるだけで、成約率が劇的に変わるので、試さない理由はありません。

やってはいけないマイクロコピーの事例

マイクロコピーの効果の大きさは分かっていただけたかと思います。

しかし逆に、クリック率、コンバージョン率が下がってしまうマイクロコピーもあります。

こんなマイクロコピーは使わないように注意してください。

①やっていはいけないマイクロコピー「送信」

送信ボタン

「送信」というボタンをみたことがないでしょうか?この「送信」を使ってしまうとコンバージョン率がさがってしまうデータがあります。

ソーシャルメディアの専門家であるダン・ザレラは「送信」ボタンについて次のように述べています。

「40,000ものランディングページを調査した結果、『送信』ボタンが使われているランディングページでは他の用語を使用したものよりもコンバージョン率が低い傾向にあることがわかった。」

hubspot.comの送信データ

hubspot.comのマイクロコピーの違いのデータ

引用:hubspot.com

あるサイトでは「送信」だったボタンを「今すぐ依頼を投稿する」に変えたところ、成約率が362%改善しました。

②やってはいけないマイクロコピー「詳しくはこちら」

詳しくはこちらからのボタン

多くの人がよく使っている「詳しくはこちら」ボタンもやってはいけないマイクロコピーです。

ユーザビリティ研究の第一人者であるヤコブ・ニールセン博士はWebページのテキストについて次のように述べています。

「月並みなWebページの場合、平均的アクセス中にユーザーが読むテキストの量は多くても全体の28%にすぎないという分析結果が出た。

より現実的には、20%程度とみられる。」

つまり、WEBユーザーは流し読みします。

「詳しくはこちら」ボタンを見た時、ユーザーは「何についての詳しく?」という疑問をもってしまい、分からなければスルーしてしまいます。

最初から最後まで読んでくれるユーザーであれば、分かるかもしれませんが、流し読みをする多くのユーザーからすると、「詳しくはこちら」も流してしまいます。

「詳しくはこちら」ではなく、「レビューを読む」「今すぐ購読する」など具体的な言葉にして、流し読みするユーザーでも、このボタンの先に何があるのか分かるようにしましょう。

③やってはいけないマイクロコピー「今すぐ購入する」

今すぐ購入するのボタン

「今すぐ購入する」を見た時、ユーザーがすぐ購入してくれたら嬉しいのですが、ユーザーの立場からすると、「購入の前に試したい」「購入の前に問い合わせしたい」という要望があるかもしれません。

実際にオンライン学習サイトQuimbee.comでは、

  • 100%返金保証→全プラン7日間無料
  • いますぐ申し込む→無料で体験する

に変更したところ、収益が106.59%upしております。

ユーザーは購入する前に何を考えているのか、ユーザーの立場に立って、購入ボタンも考えていきましょう。

アフィリエイトで収益を上げるためにマイクロコピーを学ぶ方法3選

マイクロコピーを身につければ、アフィリエイトのサイトを改善し、売上upにつなげることができるようになります。

どうすれば、マイクロコピーをスキルとして身につけることができるようになるのか?マイクロコピーについて体系的に学べる方法が主に3つあります。

①「ザ・マイクロコピー」で学ぶ

株式会社オレコンで出版している「ザ・マイクロコピー」の本では、マイクロコピーについて全く知らない初心者でも分かりやすく学べて、読んだその日からマイクロコピーをスキルとして活用できるようになっています。

ザ・マイクロコピーの本

世界中の様々な大手サイトで使用されているマイクロコピーの事例を載せているので、事例を参考にしながら、ご自身のサイトを改善してください。

ザ・マイクロコピーについては、アマゾンでもベストセラー3冠を獲得しました。またWEB業界の重鎮の方からも推薦されているので、自信をもって提供できます。

ザ・マイクロコピーの推薦の声

マイクロコピーを0から学びたい方は、この本1冊あれば十分です。(ザ・マイクロコピー)

② 無料のマイクロコピーのメルマガで学ぶ

無料のメルマガでもマイクロコピーを学ぶことができます。

このマイクロコピーオルグのサイトでは、無料のメルマガを発行しております。

週1程度で、マイクロコピーの事例などを交えながら、どのようにマイクロコピーを使って改善したかを確認できます。

メルマガ形式で、マイクロコピーを簡単に確認したい方にはオススメです。

>>マイクロコピーオルグのメルマガの内容を確認してみる

③マイクロコピー1dayセミナーで学ぶ

株式会社オレコンでは定期的にマイクロコピー1dayセミナーを開催しております。

マイクロコピー1dayセミナーでは、最新のマイクロコピーの事例を確認しながら、マイクロコピーをどのように活用すれば短期的に売上upにつながるのかということをお伝えしております。

\早期割引あります/
※満足できなければ30日間返金保証

 

  • マイクロコピーについて分かりやすく教えてほしい
  • マイクロコピーを学んでみたけど、どのように使えばよいのかわからない
  • 自分のサイトではどのようにマイクロコピーを改善すればよいのかわからない

といった方にオススメのセミナーです。

受講生とディスカッションしながら進めていくので、マイクロコピーの理解が深まり、その日からスキルとして活用できるようになります。

マイクロコピーは海外では有名ですが、国内ではまだ無名の存在です。

海外の事例は多いがですが、国内の事例が少ないのが実情です。

ただ株式会社オレコンでは、クライアント企業2000社以上でテストして成果を出してきた豊富な実績とデータがありますので、クローズドであるセミナーでしか話せない国内の事例などもお伝えしております。

興味ある方は、ぜひセミナーにも参加してみて下さいね。(②の無料メルマガに登録していただければ、セミナーの案内も届きます)

まとめ

アフィリエイトでクリック率を上げるマイクロコピーについてはいかがでしたでしょうか。

ボタン周りのマイクロコピーのせいで、スルーされていたり、クリックするのをあきらめている人は思っている以上に多いです。

せっかく時間をかけて作ったサイトなので、訪れてくれた方に、ストレスなくアクションを起こせる設計をしていきましょう。

マイクロコピーを活用して、サイトのユーザビリティが向上し、悩みを抱えているユーザーが、あなたのサイトのおかげで解決できる人が少しでも増えることを祈っています。

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