マイクロコピー5つの基本ルール

考え方

マイクロコピーを学ぶ

今回は、マイクロコピー5つの基本ルールをお話しします。

その前にまずは、マイクロコピーはどこから学べばいいのか?ということをお伝えします。

単刀直入に言うと、すでに実践している人から学ぶのがおすすめです。

世の中にあふれている信憑性があるかどうかわからない情報かよりも、元のソース(情報源)を学ぶのです。

マイクロコピー業界で押さえておく人物はこの3名です。

ジョシュア・ポーター(Joshua Porter) ‏@bokardo
プロダクトデザイナー
Rocket Insights社の共同創設者

ジャレッド M・スプール(Jared Spool) ‏@jmspool
User Interface Engineeringの創業者
産業に活かせる次世代のUXデザイナーを育成するCenterCentreの共同創業者

ヤマタク(山本琢磨)@OreconYamamoto
株式会社オレコンCEO
WEBデザイン、マイクロコピーライティングなど、
ウェブページのA/Bテストやデータ分析に裏付けた改善方法で
3,278社以上の企業にトレーニングを実施
(※出典:株式会社オレコン調査(2022年現在))
日本マイクロコピーの第一人者と言える存在

この3人をマイクロコピーのニュースソースとして押さえておけばいいでしょう。

大切なのは、大昔のコピーライティングではなく、今すぐそして確実に収益を上げることです。

さて、では5つの基本ルールについてお話ししましょう。

ルール1:手残りナンボやねん?

関西弁で言うところの「手残りナンボやねん?」

この言葉は全てのマーケティングに当てはまる、いつも心に持っておいて欲しい言葉です。

どれだけ収益が上がるか?
・そのスピードは?
・それにかかる労力とコストは?

マイクロコピーは最も早く収益が上がり、最も労力も時間も小さいものでなければなりません。

「マイクロコピーを始めようと思うのですが、一番初めにどこから手を付ければ良いですか?」

これは私がよく聞かれる質問です。

その答えは、買い物カゴページの中から始めることです。

買い物カゴ(カート)は進化してきました。

10年前は決済完了するのが至難の業で、カード会社が違うと決済できなかったり、注文フォームの20項目を全て入力しても、決済ボタン押すと「エラーが○項目あります」と言われ、戻るボタン押すと入力内容が全部消えてしまうこともありました。

「買わせたくない」
「嫌がらせしてやろう」
という悪意を感じるレベルです。

今の買物カゴは本当によくできていて、住所などの自動入力、(できてない会社もありますが・・・)

送り先住所はチェックボタンをつけると出てくる、

注文ボタンも大きくてわかりやすくなっています。

昔、WEBサイトには、送信ボタンの横にリセットボタンがあったのを知っていますか?

このボタンをクリックしてしまうと、入力した内容が全て消えてしまうのです。

実際の店舗で言えば、レジで財布を開こうとして、財布が開けにくいからと理由で買わずに帰るのと同じです。

集客が台無し
広告が台無し
接客が台無し と言うことです。

マイクロコピーはここで活躍するのです。

つまり収益が上がる最後の部分、支払いや決済画面で、「リセット」ではなく・・・

「このボタン押すと全部消えるけど、それでも押すの?まずは隣の注文ボタン押して、エラー箇所だけ直したほうがいいと思うなぁ」

というボタンに書き換える

・・・わけではありません。

答えは、リセットボタンを無くすことです。

そうすれば間違えて押すことはなくなるのです。

最近でWEBサイトでは、決済フォームの住所には二種類ある場合があります。
①送付先の住所
②決済者の住所

どっちの住所を入れればいのでしょうか?

普通は送付先住所を入れのですが、カード決済なら決済者の住所でないと決済時にエラーが出てしまいます。

通販サイトで買い物をしている顧客にとっては「住所といえば送り先」という認識があり、送付先住所を入れてしまいがちです。

そうすると、注文フォーム入れてカード決済して、待たされた後に、このようなメッセージが出てしまうのです。

「エラー:決済者の住所が違います」

すると、そこで注文をやめてしまうユーザーが出るのです。

ネットで販売しているもので、今すぐ必要なものは、ほぼこの世の中にはありません。コンビニの方が早いのです。

そこで、マイクロコピーが登場します。

先ほどの住所入力フォームの上に「カード請求先住所を入力してください」この文章を追記するのです。

これだけでエラーの発生と注文ロスは減り、売り上げは20%上がるのです。

では最初の質問に戻ってみましょう。

Q: 「マイクロコピーを始めようと思うのですが、一番初めにどこから手を付ければ良いですか?」

A:手残りナンボやねん!というところ。

つまり注文フォームの一番最後から手前に向かって、逆の順番でマイクロコピーの改善をしていきましょう。

ルール2:「登録」ボタンは1億円の損失

ネット通販サイトには、「会員の方はこちら」「新規会員登録」というボタンが多くあります。

しかし、そこにユーザーのメリットはありますか?

・セールスメールを送りつけられること
・個人情報が流れるかもしれないこと
・すぐに買い物したいのにできないこと
・パスワードなんて覚えたくないこと
・使いにくい会員画面を見ること

要するにメリットはないのです。
数百円安くなるメリットがあってもそれは小さなことです。

もし、レジで毎回毎回「会員にならないと買えません」というコンビニかったらどうでしょうか?

入るたびにパスワード求められて・・・
忘れたら再発行まで待たされて・・・

そんな時間があったら、ライバルのコンビニ行くでしょう。

ならば、注文情報の入力画面で「ログインして自動入力する」というボタンを用意してはどうでしょうか。

そこまで変更するのが大変だという方のために、このマイクロイコピーをご提案。

「会員登録しなくても購入できます」これを入れるだけで、45%CVRが上がった事例もあります。

参考:http://www.uxbooth.com/articles/stopping-shopping-cart-abandonment/

もしあなたの年商が2億円なら、「登録」ボタンで1億円も損をしていることになるのです。

ルール3:A/Bテスト

「結果はわかっているからテストしなくていい」この言葉を何度聞いたでしょうか。

嘆かわしい限りです。

これは、自分の顧客を何も分ってない証拠です。

顧客の環境は日々変化します。
・みんな歳も取ります
・学習もします
・成長もします

たった数文字で売り上げが1億円変わる世界で、A/B テストをしないのは得策ではありません。

ヘッドラインのコピー数文字だけで、大きくCVRが変わるのです。

参考:https://signalvnoise.com/posts/1525-writing-decisions-headline-tests-on-the-highrise-signup-page

必ずA/Bテストを行って検証を行いましょう

ルール4:TTP!TTP!TTP!

良い結果を残しているサイトのマイクロコピーを真似る、つまりTTP(徹底的にパクる)
ことも必要です。

そこで、マイクロコピーの検証結果を参照できるサイトを紹介します。

事例1 ゼンデスク 
https://www.zendesk.com/

ページの右上にある目標ボタンは
「Get Started」

そして、クリックした画面のヘッドコピーは
「Let’s get started」

驚くほど気持ちいいコピーの連携になっています。

日本語なら、「始める」⇒「さぁ、はじめよう」

検索広告からのLPのヘッドラインにも取り入れたいコピーです。

事例2 Pinterest
https://about.pinterest.com/
「15秒で登録完了(無料)」

事例3Zappos
http://www.zappos.com/
「ログインするとVIPの特典」

登録したくなるマイクロコピーです。

検索フォームの中には「靴・服・バッグ・その他」というテキストがあり、靴を中心としていた販売業態を更に進めて拡大してきたからこそ、顧客が迷わないようになっています。

セールの表現も
「ブーツ 新商品」
「サンダル クリアランス」
単語のみで表現されています。

ルール5:大きな結果を生むための行動

マイクロコピーは・・・
ルール1:手残りナンボやねん
ルール2:「登録」ボタンは1億円の損失
ルール3:ABテスト
ルール4:TTP!TTP!TTP!

続けて見ていくと、どれも仕事全般に通じる考え方と言えます。

これら全てに共通することは、早く、大きな効果を生むための行動だということです。

世界TOPのマイクロコピーの専門家はこう言っています。

「ユーザーは安心したいんだよ。」

Joshua Porter ‏@bokardo
あなたが何を伝えたいか?計画したの?

Legend of Relda ‏@RellyAB
二度と専門用語を使うなよ絶対だぞ!

Jared Spool ‏@jmspool
とにかく実行!

ヤマタク@OreconYamamoto
そう一番大事なことは
Do = 行動することだ。

この5つのルールを持てばあなたも必ず売上を上げることが出来るでしょう。

あなたがもしコピーライターなら、コピーライティングのやり方を変えるのが先なのです。

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