効率的に売上アップを目指すなら、まずはボタン
ボタンやその周辺のマイクロコピーからA/Bテストを実施しましょう。
なぜなら、ボタンはコンバージョンに最も近い部分であり、簡単に、すぐできて、改善する見込みが高いからです。
ボタンの小さな文言、マイクロコピーを少し変えるだけで、驚くほどクリック率やコンバージョン率が変わります。
例えば、とある水処理会社の事例では・・・
ボタンの大きさや位置は変えず、ボタンの文言だけを変えて、A/Bテストを3週間実施しました。
A「見積もりする(Get A Quote)」
B「金額を確認する(Get Pricing)」
このボタンを押すと、見積もりのための入力フォームに遷移するようになっています。
どちらのボタンが申し込み数が多かったと思いますか?
結果は・・・
A「見積もりする」が勝利。
Bと比べて、104%も申し込みが多かったのです。
B「金額を確認する」の方が、気軽に押してもらえそうなのに、不思議ですよね?
申込率がUPした理由とは?
なぜ、A「見積もりする」というコピーが勝利したのか。
ユーザー目線に立って考えてみましょう。
A「見積もりする」というボタンを見た人は、当然、「このボタンを押して、正確な見積もりをしてもらえるだろう」と考えます。
一方、B「金額を確認する」というボタンを見た人は、「この場ですぐに金額を確認できるもの」と考えます。
しかし、ボタンを押して出てくるのは、見積もりのための入力フォームです。
B「金額を確認する」というボタンを押した人にとっては、予想外のこと。このギャップが原因で、ページを閉じる人が多かったと考えられます。
このA/Bテストから学べることは、ボタンのコピーから期待されるものと、ボタンを押した先にあるものを一致させることの重要性です。
たった数文字のコピーの違いで、顧客の行動は変わります。
A/Bテストの際は「ボタンのコピーを見た人が何を期待するか?」に気をつけて実施しましょう。