コピーを「マイクロ化」して売上げ1.5倍

考え方

「登録する」を「登録」にして売上が1.5倍に?

前回のブログでは、マイクロコピーで成約率1.5倍、売り上げが2倍になった事例をお話ししました。

すると既にマイクロコピーを実践している方から、とても貴重な声をいただきました。

「ちょうど我が社も先日
「登録する」を「登録」にするテストをしたら、売り上げが1.5倍になりました。」

「する」を省くだけで1.5倍。
実に素晴らしいマイクロコピーの事例です。

では、マイクロコピーライティングは
具体的にどうすれば成約率が上がり、売上が上がるのでしょうか。

それは「気がつかない」ことです。

あなたもメルマガを購読してくれたり、何かのボタンをクリックしたり、リンクを辿ってこのページを見てくれていると思います。

もしかするとgoogleで検索してきてくれたのかもしれません。

もしそうなら、googleのボタンを憶えているでしょうか?

どんなボタンだったか思い出せますか?

そう、今Googleにはボタンが無いのです。

なぜなら、ボタンが無いこと=最も使われること

という事が計測して分ったからです。

では、検索窓にはどんなマイクロコピーが書いてあるでしょうか。

それは「Googleを検索またはURLを入力」です。

マイクロコピーなのか?と疑う様な長さではありますが、それが一番ユーザーにとってふさわしいコピーだと計測のもとに決定したのでしょう。

私がマイクロコピーの専門家になった理由

なぜ私がマイクロコピーの専門家になったかというと、ネット通販、つまりeコマースでの経験が長かったことに由来します。

ネット黎明期から成果にこだわり続けてきたのは、eコマース業界だけと言っても過言ではありません。

月末に売上が足りない時はキャンペーンを行い、無料で集客するためにSEO対策を行い、

新しい方法があれば、すぐに取り入れ、費用対効果が合わなければすぐに辞め、

売れているサイトのデザインを取り入れ、逆に自社サイトが売れ始めるとすぐデザインを真似され、

そのように洗練され続けてきた業界です。

TOPページは頻繁に改良し、更に

  • カテゴリページ
  • 検索結果ページ
  • 商品ページ
  • カゴ内ページ
  • 決済情報入力ページ
  • 入力確認ページ
  • 決済完了ページ

お客さまは通販サイトで買い物をする時、複数のページを移動して購入します。

そこで初めはTOPページから修正改善を行い、決済完了ページにいたるまで徐々に改善していきました。

すると、改善していくに従ってだんだん売上が上がっていったのです。

それも奥のページに行けば行くほどに。

TOPページでは修正に2週間以上かかり、一旦サイトを止めなければならないほどでした。

しかし、奥のページに行けば行くほど修正箇所は小さくなり、修正時間も短くなります。

なのに、売上は大きく上がるのです。

更に嬉しいことに、奥のページの改善点は、ライバルの通販サイトには気付かれにくく真似されにくいのです。

楽天やYahoo!やAmazonではない独自ドメインのネットショップなら、独自開発の買い物カゴを利用しているサイトも多いと思います。

そういう通販サイトこそ、カゴ内ページの表記だけで売上が大きく変わるのです。

舌打ちの法則とは?

なぜなら・・・

私自身が買い物中に「チッ」と舌打ちをするのが、いつも買い物カゴの中だったからです。

あなたも入力エラーにイライラしたことはないでしょうか?

買い物中に会員登録が面倒で、結局いつものサイトで買ったことはないでしょうか?

商品ページがわかりにくく買うのを辞めたことはありますか?

70%以上の顧客は、少しでもサイトに信用できない点があると買うのを止めるのです。

実際に購入中に舌打ちする箇所がいくつあるかによって、成約率は大きく変わるのです。

これまでの私たちが行ったテストの結果では、舌打ち一つにつき成約率が10%ずつ減少しました。

これを私たちは「舌打ちの法則」と呼んでいます。

皮肉なことに、TOPページや、サイトのブランディングなど一切関係なく、最も小さい、たった数文字でこれらの問題は解決できるのです。

たとえば、もしあなたのWEBサイトの決済にPAYPALを使っているならこんなコピーを追加してみましょう

「決済にPayPalを使いますが、あなたが購入するためにPayPalアカウントは必要ありません」

私が以前運営していたサイトでは、PAYPALの第一画面を貼り付けて、決済の流れを表示したのですが、まったく見られず、むしろ複雑な説明で離脱を招いていたかもしれません。

しかし、先ほど2行の文章を追加しただけで成約率は20%改善したのです。

日本では特にPAYPALがまだ浸透しているとは言いがたく、インターフェイスも日本人にとってはなじみにくいものがあります。

実際、PAYPALのロゴがあるだけで敬遠する人さえいます。

では、まだマイクロコピーを取り入れていない方に、さらに同じような事例をご紹介します。

 

  • いつでも変更できます
  • テキストのみのメールです
  • 私たちもスパムメールが大嫌いです
  • いつでも退会できます
  • 無料で試せます
  • いつでも情報をエクスポートできます
  • あとから追加できます

 

どこかで見たことはないでしょうか?

自分自身のサイトには表示しているでしょうか?

あなたも見直したくなったことでしょう。

その気持ちがあるうちに、今すぐ見なすか、

すぐに出来ない場合はカレンダーに予定を入れ時間を確保しましょう。

まとめ

さて、ここまで見てきたマイクロコピーに共通することはなんでしょうか?

なぜマイクロコピーが最も売上を上げたのでしょうか?

全てのマイクロコピーは「舌打ち未満・イライラ未満の不安に答えている」ということです。

お客さまの頭にフッと浮かんだ「?」にはなしかけ、その結果、心理障壁を下げ、安心感を演出しているのです。

マイクロコピーがとても、とても短い言葉なのにとても、とても大きな力を持っている最大の理由です。

マイクロコピーの大きさをバカにしてはいけません。

サイトを生まれ変わらせることができれば、サイトを破壊することもできるのです。

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