CTAボタンのクリック率が340%向上した【マイクロコピー】

事例, 基礎知識

マイクロコピー編集部


マイクロコピー編集部です。売れるための最強の一言である「マイクロコピー」を広めるため、日々マイクロコピーの有用性を発信しています。


購入しようかと気になる商品があるとき、あなたはどうしますか。

まずホームページを開いて内容を確かめる方が大半ではないかと思います。

その際にどのような言葉がボタンに書かれているとボタンを押したくなるでしょうか。

興味深いABテストの結果があるのでご紹介します。

積極的なコピーとソフトなコピー

オランダのデジタル最適化機関であるグリーンハウス・グループは、通信クライアントである T-Mobile 向けに、進行中の一連の研究の一環として、ABテストを実施しました。

インターネット、テレビ、電話のパッケージ注文を増やすために、テストチームはデータに注目しました。

月額 21 ユーロからのインターネット、テレビ、電話のパッケージの宣伝があり、オランダ語で「今すぐ注文」と書かれたCTA ボタンを押したのは全体のわずか2.5%でした。

一方、オランダ語で「今すぐ見る」と記載されたCTA ボタンをクリックするユーザーは11%でした。

「今すぐ見る」というマイクロコピーを使ったCTAボタンは、「今すぐ注文」に比べてクリック率が340%も向上しました。

「今すぐ注文」のボタンが負けたのは意外だったかもしれません。

しかし、勝利した「今すぐ見る」というボタンの方が行動ハードルが低く、「詳しく知りたい」という顧客の心理状態に沿ったマイクロコピーでした。

顧客目線に立って改善することで成果が劇的に変わることがよく分かります。

ステップの追加の影響

先の「今すぐ注文」のCTAボタンをクリックするとパッケージの概要に遷移し、「今すぐ見る」CTAボタンからはパッケージの詳細に遷移します。

一見すると、余分なステップを追加したように思えますよね。

ユーザーをさらに別のページに誘導することで、ユーザーが混乱したり、イライラしたり、気を取られたりして、コンバージョンするどころか離脱してしまう可能性も考えられます。

しかし、それが原因でコンバージョンが損なわれるとは限りません。
ステップを追加することは、コンバージョンを損なうどころか、むしろユーザーの手助けになることもあるのです。

その理由は、遷移先のページ(ここではパッケージの詳細)でユーザーが十分な情報を得る機会を与え、情報を得た上で商品を決定することができるからです。

さらに、ユーザーは時間とエネルギーを費やして、やっとそこまでの段階に到達したため、ここまできたのだから途中で投げ出すともったいないと思うこともあります。

実際、完了バイアスと呼ばれる効果によると、人は始めたことを完了させたいと思う自然な傾向があります。

またツァイガルニク効果によれば、人は未完了のタスクに執着する傾向があります。

したがって、購入決定に関する重要な情報を提供するページを加えることで、ユーザーが「始めたことを完了させたい」といういわゆるツァイガルニク効果が働くかもしれません。

まとめ

ソフトなコピーはユーザーの抵抗を和らげ、クリック率の増加につながります。

ステップを追加することでユーザーに十分な情報を与え、成約率が上がる可能性があるでしょう。

サイト改善の参考になりましたら幸いです。

参考:https://guessthetest.com/test/which-button-copy-worked-best-view-now-or-order-now/

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