ユーザーの離脱を防ぐローディング画面6選

事例

「サイト表示に3秒以上かかると53%のユーザーが離脱してしまう」

Google社の調査報告にもある通り、Webサイトの表示速度はコンバージョン率に大きく影響します。

ユーザーにとってストレスになるため、待ち時間は無いのが一番。

…とはいえ、技術やコスト面で限界もありますよね。

「これ以上ローディング時間を短くできない…」

そんな場合は、ユーザーに気晴らしを提供してみましょう。

UX専門コンサルタント、タル・ミシュアリの研究によると、動画や、時間の経過とともに変化するテキスト、バーなどがあると、ユーザーの知覚状の時間は短くなることが分かりました。

つまり、見るもの、読むものなど、何かしら注意を向けられるものがあると、時間経過が早く感じられるというわけです。

例えば、サイクリングアプリCycleSafeの起動画面は、凝ったアニメーションでユーザーの目を楽しませてくれます。


NIKITIN TEAM

 

もう少しシンプルなアニメーションの例だと、レシピ動画アプリTastyの読み込み画面はこんな感じです。


https://tasty.co/

「かじられるドーナツ」という単純なアニメーションでも、見ているとちょっと楽しい気分になれますね。

 

凝ったアニメーションも素敵ですが、費用や時間に限りがある場合は、ちょっとした一言を添えるだけでも十分効果的です。

例えば、プレイリストを作成・シェアできるアプリ8tracksは、ユーモアのあるメッセージでクスッとさせてくれます。


https://8tracks.com/

”あなたが来るとは思わなかったので、だいぶ散らかってます…”

 

また、「システムが今どんな処理を実行しているのか」をユーザーに伝えるという手もあります。

ECプラットフォームShopifyの新規アカウント作成中の画面がこちら。


https://www.shopify.jp/

”ちょっと我慢して(待って)!あなたのお店を作成中です”

待ち時間はユーザーにとってとても長く感じる時間ですが、
こんな風に言われたら、自分に協力してくれてる感じがしてワクワクしそうです。

 

RPGなどのゲームでは、頻繁にローディング画面を見ることになりますが、現在のプレイ状況に応じたヒントや豆知識を表示することで、待ち時間を有意義な時間に変えてくれます。


(例:ファイナルファンタジー15、DARK SOULS、SEKIRO)

 

待ち時間が長くなりそうなときは、その間べつの作業をすることを勧めるのも良いでしょう。

ツイッターのフォロワー数をチェックするツイッターカウンターは、待ち時間にできる気晴らしを提案してくれます。


http://www.twittercounter.com/

”1〜2分お待ちください!(中略)その間、コーヒーはいかがですか?またはウィキペディアのランダム表示をチェックする”

ウィキペディアへのリンク付き、というところが親切で良いですね。

 

————–

 

離脱につながる「待ち時間」ですが、「待っている間、手持ち無沙汰にさせない」ということで、ユーザーのストレスを軽減させることができます。

大切な顧客を取りこぼさないためにも、あなたが運営するサービスの「待ち時間」を「有意義な、楽しい時間」に変えてみませんか?

 

参考:Splash Screens and Creating Great First Impression for Mobile Users
  『UXライティングの教科書』(キネレット・イフラ著、翔泳社)

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