【勝手にマイクロコピー診断】ほしい!ノベルティ【やってみた②】

事例

マイクロコピー編集部


マイクロコピー編集部です。売れるための最強の一言である「マイクロコピー」を広めるため、日々マイクロコピーの有用性を発信しています。


さて、今回の記事は『勝手にマイクロコピー診断してみた』シリーズです。

今回取り上げるのは、「ほしい!ノベルティ」のサイトです。

実は2018年にも勝手に診断させていただいたことがあるのですが、3年経った今、さらに素晴らしいサイトになっていました!(>>前回の記事はコチラ

通販サイトを運営されている方はすごく参考になると思います。

『ほしい!ノベルティ』を診断!

『ほしい!ノベルティ』は、ノベルティ・記念品・販促品・同人グッズなど、オリジナルの名入れグッズの印刷ができる専門サイトです。

ボールペン、マスク、トートバッグ、まほうびんなど・・・かなり充実したラインナップですね。

しかし、商品がたくさんあるにも関わらず、実は細かいところにマイクロコピーが使われており、ユーザーに対する気遣いが感じられます。

さっそく見ていきましょう。

検索窓のプレースホルダー

通販サイトで最も利用されるところは、検索窓です。

検索窓に入力案内文字(プレースホルダー)を入れることで、「どんな言葉を入力すれば良いのか?」ユーザーに提案、誘導することができます。

『ほしい!ノベルティ』でも、検索窓の中に記入例が薄く書かれていますね。

「キーワード(例:タンブラー)」

ロンドンのエージェンシーBranded3によると、「サイト検索をしていないユーザーの平均コンバージョン率が2.41%だったのに対し、サイト検索を利用したユーザーでは5.45%と2倍以上もアップする」という事実が明らかになっています。

つまり、サイト内検索の利用と売り上げが密接に関わっているということ。

あなたのサイトでもぜひ、最も検索されているキーワード、もしくはカテゴリー名を特定し、マイクロコピーとしてプレースフォルダへ挿入してみましょう。

さらに、『ほしい!ノベルティ』のすごいところは、検索窓の他にも探す方法がたくさん用意されているところ。

「価格帯で探す」「商品カテゴリで探す」「⽬的・シーンで探す」「ターゲットで探す」「印刷で探す」「本体カラーで探す」「特集で探す」など、とことんユーザー目線で検索をサポートしています。

「会員登録なし」で45%CVRアップ?

商品ページの注文ボタンには「会員登録なしでもOK!」というマイクロコピーがあります。

通販サイトを運営する側としては、顧客に会員登録してもらいたいと考えるのは自然なことですよね。

会員登録してもらえれば、顧客の囲い込みが可能になり、その後もリピーターとして商品を買ってくれる確率が高くなります。

しかし、顧客は本当に会員登録を望んでいるのでしょうか・・・?

UIEの創設者ジャレッド・スプールが、あるECサイトでテストを行いました。

会員登録のボタン無くし、代わりに「続ける」ボタンを設置し、次のようなマイクロコピーを添えたのです。

「買い物をするためにアカウントを作成する必要はありません。続けるのボタンをクリックして支払いを済ませてください。今後の支払いをもっと簡潔にしたい方は、支払いの段階でアカウントを作成することもできます。」

このマイクロコピーを添えた結果・・・

売上げがなんと45%アップ。

金額にして1ヶ月でおよそ1500ドル(約15億円)の売上げ増になりました。

そして、フォームを変更した初年度には、収入が3億ドル(約300億円)もプラスになったのです。

あなたのサイトでもぜひ、会員登録せずにサービスを利用できる方法を用意して、マイクロコピーを添えてみてはいかがでしょうか?

ステップチャートをつけて離脱を防ぐ

カゴ落ちを防ぐには、ステップチャートをつけることがオススメです。

『ほしい!ノベルティ』では、注文画面に進むと、ステップチャートが表示されます。

赤くなっているところが今のステップになります。今は「ご注文依頼」のところですね。

このように、あと何ステップすればゴールなのかが一目でわかるようになっていると、離脱率を下げることができます。

さらに、チャートのすぐ下には「個人でも法人でもOK」というコピーがあります。

このように目立たせて書くことで、特に個人事業の方が「自分は法人ではないけど、購入しても大丈夫だろうか?」という不安を排除することができます。

ちょっとしたことですが、やはり顧客目線がないと書けないコピーです。

問い合わせフォームには必須を入れる

『ほしい!ノベルティ』の問い合わせフォームは、「必須」の文字を赤で目立たせてあります。

ユーザーに伝わりやすくなり、入力不備による離脱を上手く防いでいますね。

逆に、よく見かける表現でオススメできないのが、「※は必須です」という表現。

なぜなら、※だけでは必須項目だと気がつかないユーザーもいるからです。

また、ユーザーに「※は必須ということ」と考えさせることになってしまい、余計なストレスを感じさせます。

『ほしい!ノベルティ』のように、必須項目はしっかり目立たせましょう。

1点改善するとしたらメールアドレスを2回入力させている点でしょうか。

コピペできる場合はコピペするだけでミスを減らすことはできませんし、コピペできないようにしている場合はまた入力し直す必要があり、ユーザーに大きなストレスをかけることになります。

項目は1つ増やす度にコンバージョンが下がるということを忘れないでくださいね。

(逆に、フォームから「会社名」の項目を1つ削除しただけで、1200万ドル収益アップしたという事例があるほどです!)

必須項目は必要最低限まで減らすことがオススメです。

記入欄のプレースホルダー

「お問い合わせ内容」のフォームにも記入例としてプレースホルダーが入っていました。

このように、具体的な記入例を入れるだけで、こちらが欲しい内容や文章量に誘導することができます。

ユーザーにとって分かりやすいだけでなく、顧客対応するスタッフの効率UP、負担軽減にも繋がりますね。

「送信」ボタンはコンバージョン率が低い

3年前に『ほしい!ノベルティ』のサイトを勝手に診断させていただいたとき、問い合わせフォームの「送信」ボタンが気になっていたのですが・・・

(↓3年前の「送信」ボタン)

現在、「送信」ボタンは「この内容で問い合わせる」というコピーに改善されていました。

(↓現在の「この内容で問い合わせる」ボタン)

どうして「送信」ボタンが良くないのか?

ソーシャルメディアの専門家、ダン・ザレラによると、40,000 ものランディングページを調査した結果、「送信」ボタンが使われているランディングページでは、他の用語を使用したものよりもコンバージョン率が低い傾向にあることがわかっています。

できればボタンのコピーは能動的なものに変えると良いです。

能動的なコピーの例としては、

  • 問い合わせる
  • 今すぐ申し込む
  • 席を確保する

などです。

このようなアクション指向のコピーにすることで、ユーザーの行動を引き出すことができます。

まとめ

今回は『ほしい!ノベルティ』のサイトを勝手に診断させていただきました。

なにより顧客目線でサイトを作られているところが素晴らしいですよね。

マイクロコピーの視点から見ても優れた点がたくさんあり、改善とテストを繰り返しされているのだろうなという印象です。

通販サイトに携わる方はぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか?

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