かご落ちとは

カゴ落ちとは

ショッピングカートに商品を入れたまま購入が放棄されてしまうことを「カゴ落ち」と言 います。

かご落ちの平均値

電子商取引のコンサルティング会社、ベイマード・インスティテュートによれば、ECサイ トの平均カート放棄率、いわゆる「カゴ落ち率」は、69.23%にもなると報告されており、 このようなデータからも、大半のウェブサイトで機会損失が生まれていることがわかります。

かご落ちの理由

オンラインカード決済会社、2012年2月に世界の19,000人のカスタマーに対しWorldPay社 が行った調査によると以下のような理由があります。

56% 予期していなかったコストが提示された
37% 元々見ていただけ
36% もっと安いものを他の場所で見つけた
32% 全体的な費用が高かった
26% 購入を取りやめた
25% サイトのナビゲーションが複雑すぎた
24% サイトがクラッシュした
21% 購入プロセスが長すぎる
18% セキュリティーチェックが多すぎた
17% セキュリティーが心配だった
16% 配送オプションが不適当だった
15% セッションがタイムアウトした
13% 外国の通貨で料金が表示された
11% 支払いが拒否された

この結果によれば、59%の人が「予期していなかったコストが表示されたから」と回答しています。オンラインショッピングをする際は、商品送料や各種手数料がかかるため、その 代金が購入のステップの途中で判明したことが購入を妨げたということになります。

かご落ちの対策

カゴ落ちの対策方法としては、「カゴ落ちメール」と呼ばれる、カゴ落ちして去ってしまっ たユーザーに対して個別にメールを配信する方法があります。そのほかにも、マイクロコ ピーを使ってカート内ページを最適化することで、フォーム記入率をアップさせたりペー ジからの離脱を防ぐ方法があります。

具体的にカート内の入力フォームでは、以下のような改善が考えられます

・ユーザーの入力をマイクロコピーでサポートする
例)必須項目には、「必須」テキストを記載
例)電話番号の「-」の必要有無を記載
例)記入例を予めプレースホルダーテキストとして表示しておく

・入力補助システムを導入する
例)郵便番号を入力すると住所を自動表示する
例)名前を入力するとふりがなを自動入力する

・クーポンコードの入力を求めない
クーポンコードの入力画面があると、クーポンを探しにユーザーが離脱しやすくなると 言われています。クーポンコードを最終画面で求めないような設計が必要です。

・同じ項目を2回入力させない
以前は登録間違いを防ぐためにメールアドレスやパスワードを2回登録させることが多い傾向にありましたが、かご落ちを防ぐために1回のみ入力させるサイトが増えてきてい ます。

・リセットボタンを無くす
最近は少なくなりましたが、「購入ボタン」の横に「リセット」「戻る」などのボタンを設置す ると間違えてクリックしたユーザーはせっかく入力した内容が全て消えてしまします。こ のようなボタンは設置しないことをおすすめします。

・購入完了までのステップをイメージで表示してゴールを意識させる。
Amazonや楽天でもその手法が取り入れられています。

・購入前に会員登録をさせない
会員登録をさせずにメールアドレスだけで購入を完了させる通販サイトもあります。
大手ファッション通販サイトZOZOタウンでは、商品をカートに入れてからメールアドレ スを入力して注文ボタンをクリックするだけで購入が完了します。 その後、配信されるメールに1時間以内に発送情報を入力する流れとなり、発送情報が入 力されない場合は自動的にキャンセルとなります。かご落ちを防ぐために最近ではこのよ うな手法も取り入れられています。

まとめ

カゴ落ちは、「あともうひと押し」で購入するはずだった顧客にフォーカスしているため、 費用をかけずに、売り上げを伸ばすことができます。ほんの少し顧客の気持ちになってマ イクロコピーを追加するだけで、多くのかご落ちが防げるのです。

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