【翻訳記事】マイクロコピーとUXライティング:Fiverrの場合

考え方

Yuval Keshtcher


世界最大のUXライティングのコミュニティであるMicrocopy&UX Writingを運営、uxwritinghub.comの代表を務めるイスラエルのUXエキスパート。

マイクロコピーとUXライティングを語る

最近、私は業界トップのUXライターのインタビューのシリーズ記事を作成しています。

こうした類のインタビューは、世界中のUXライティングのプロセスを調査し、製作者に、ライターが驚くべきデジタル製品を作ることができる、ということを理解させるのに役立ちます。

最初のインタビューでは、コンテンツスペシャリストであり、世界最大のフリーランスサービス市場 FiverrのUXライターである、才能にあふれたプロダクトライターのCholit Blauと話をしました。


「あなたのコピーが人々を笑顔にするとき、あなたは、自分が正しいことをしているのだと知ることが出来るのです。」

自己紹介

私はテルアビブで生まれ育ちました。

Cholitはヘブライ語で「砂丘(sand dune)」を意味していますが、私の名前は伝説のSF本「Dune」にちなんで名付けられました。
これは真剣。誓ってね。私はいまポップカルチャーに夢中になっています。

それと読書が大好きで、ケーキよりもクッキーが好きです。

UXライティングをはじめたきっかけ

私は、インタラクティブメディアとジャーナリズムの学位を取得した後、出版とラジオという舞台でキャリアをスタートさせました。

ライターとして書き始めたのはTimeOut Tel Avivのためです。

そして後にシニア文化編集者という立場に昇進しました。その間、私はヒップホップに焦点を当て、Kol HaCampus 106fmでラジオ番組を毎週主催してもいました。

長年、デザイナーと一緒に働いてきた私は、常にUXに興味をそそられてきたと思います。

UXライティングの分野を目にした時、私はUXライティングについてより深く学ぶことにしました。

私は実験とテストを始め、誰よりも自分自身が、製品に与えた影響とユーザーとの関係に驚いていることに気づきました

Fiverrのオープニングに出くわしたのは、ちょうど私がUXライティングのポジションを探しているときだったのです。

私がFivverの一員となって約1年間経ちますが、それは素晴らしい旅でした。

Fiverrで新しいプロジェクトを始める際の、ライティングワークフローについて私は、プロダクトマネージャー、プロダクトデザイナー、そして開発者といった、中小企業にとって出来る限り最高のプラットフォームを作り上げることに尽力する人々と、密接に協力して仕事をしています。

Fiverrは、常に進化し続ける興味深い製品であり、だからこそ常に新しくてワクワクするものがあるのです。

新しい機能を用いて働く際、私たちは通常、チームがプロジェクトの目的と本質について議論するキックオフミーティングから始めます。

それから私はプロダクトデザイナーと共にコンテンツ戦略を開発し、最も効率的でシームレスな体験ができる製品づくりを目指します。

最後に製品のワイヤーフレームが承認された後、ここからライティングのプロセスが始まります。

プロジェクトのためにライティングのインスピレーションを得るにあたり、何をしているか?

とにかく読みます ― それがフィクション、プロフェッショナル・ケーススタディ、テクニカルガイドのいずれであっても、です。

UXライティングは非常に新しい分野なので、この件について書かれている全ての単語を貪るように読むことを心がけています。

さらに、私がインスピレーションを受けていると感じるもう一つの分野は、私がオフィスの内外で行っている、会話です。

ライティングは唯一無二の貴重な経験ではありますが、ブレーンストーミングや同僚とのコンサルティングも大好きです。

また、音楽も私のワークフローの鍵となる要素の一つです。音楽のサウンドトラックを、私が伝えようとしている声に合わせようと挑戦しています。

UXライティングの分野に挑戦したい人のために、3つの役立つヒント

1.一生懸命に、身を粉にして書くことです。

どんな種類のライティングに関しても、成長する唯一の方法は、練習することのみです。

2.何でも試してみることを恐れないでください。

全ての製品はそれぞれに独自性を持つべきであり、それを見つけるためのベストな方法は、物事を調査し、テストすることです。

3.小さく考えましょう。

UXライティングは、主にスペースに敏感なインターフェースで使用されます。

Zenライティングの練習を始めてください ― あなたがあなたの主張をするのに使う単語が少なければ少ないほど ― より良いものができるでしょう。

新技術と組み合わせたUXライティングの未来について

人工知能や機械学習といった分野で見られる発展に、多くのUXライティングが関わってくると思います。

私たちは、人々が読むのではなく、人々が聞くコピー ― それがバーチャルアシスタント用であろうとスマート家電用であろうと ― を書いている自分を見つけることになるかもしれません。

私たちと科学技術の交流がより親密で個人的になるにつれて、状況に応じたライティングおよびパーソナライゼーション(個々へのカスタマイズ)もますます関連性を増してくると思います。

待ちきれないですね。

プロダクトチームのUXライターとして、担う責務は?

私は、私たちのユーザーに焦点を合わせることを試みます。

彼らの意図、彼らのニーズ、そして彼らの心の状態を予想するのです。

可能な限り最良の方法を用いて、ユーザーとの交流を確実にするのが私の仕事です。

プロダクトデザイナーと同じく、私は、正確で広範囲にわたる、プロダクトメッセージングのエコシステムを作りあげる責任があります。

ブランドの声を見つける方法

まず、現時点での物事の状態を調査し、リサーチすることから始めます。

それから、私はユーザーについて考えます:彼らは誰だろうか、彼らは何を探しているのだろうか、どうすれば彼らの経験を向上させることができるだろうか。

さまざまなステークホルダーたちと一緒に確かな戦略を構築し続けることで、最終的に、会社の目標、使命、そして個性を伝える、ブランドの声を生み出すことができるのです。

その声に自信が持てたら、テストを実施し始めます。

社内外の人々に、その新しい声が、私たちが伝えたい価値観に沿ったものかどうかを尋ねてみます。

お気に入りのマイクロコピー

私は Slack においての「終わった仕事」が大好きです。彼らは一見すると切れ味の悪いインターアクションを、魔法の瞬間に変える素晴らしい方法をものにしています。

あなたのコピーが人々を笑顔にするとき、あなたは、自分が正しいことをしているのだと知ることが出来るのです。


(ビッグ、ビッグ、スマイル!)

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